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探して究める「ぼくたちが好きだったシビック」

まさかの復活劇に戸惑いながらも気づけばニヤニヤ

まさかの復活劇に戸惑いながらも気づけばニヤニヤ

およそ7年の空白期間を経て、シビックが日本市場に戻ってくる……そんな話題を初めて聞いたとき、耳を疑ったものである。 近年、軽とミニバンを表看板に掲げて商売しているホンダにとって、再びシビックを投入する目的がよくわからなかったからだ。
失礼な話「売れるのか?」と純粋な疑問を抱いたりもした。いや、売れる・売れないはこの際ホンダには関係ないのかもしれない。
ホンダは今回、現代の事情に沿ったカタチでシビックを再定義して「若くて輝いていたホンダ」を取り戻す壮大なシナリオを準備しているのだと解釈してみた。
のちに振り返ってみたとき「ああ、そうだったのか」と膝を打つような歴史の記念すべき第一歩が2017年だったとしたら、立ち会えただけでもうれしい話ではないだろうか。
S660と新生NSXを結ぶ線上にシビック(特にタイプR)、そして復活するというウワサのS2000がさらにそこに乗っかるとなったら……。軽・ミニバンとは違う極めて肉食なラインナップが完成しそうだ。
そんな期待にワクワクしながら復活を祝い、それぞれの世代の心に強く焼きついている「ぼくたちが好きだったシビック」にしみじみするのが今回の趣向なのであります。
※リンク先で商品が出品されていない場合もあります。ご了承ください。

エポックメイキングな初代・正常進化の2代目

エポックメイキングな初代・正常進化の2代目

写真は数回のマイナーチェンジを重ねた初代モデルの最後期型

外装ゴテゴテ、ステアリング周りはスイッチやメーターだらけの過剰な装飾が主流だった70年代初頭に、初代シビックのクリーンかつシンプルなデザインは鮮烈な印象を世にもたらした。
台形基調のハッチバックスタイル、トレイの上にちょこんと乗っかっただけのようなメーター類、コンパクトなメカニズムに、当時の人々は不安ながら「あまのじゃくなホンダのことだから」と心を落ち着かせて、おっかなびっくり迎え入れたはずだろう。
パワー戦争から一線を画した常識的なエンジンスペックだけではまったく推測できない走行性能の高さは、ウデに覚えのあるユーザーから支持された。また一方では英国のミニにも似たクラスレスな雰囲気から大学教授や医師などのインテリ層からも人気があったという。手垢のついた言い回しだけれど、少ない選択肢の中で広いユーザーに支持された「市民のためのクルマ」だったのである。

ロングルーフで我が世の春。素晴らしきこの世界 3〜5代目

ロングルーフで我が世の春。素晴らしきこの世界 3〜5代目

このカラーリング! MOTUL無限シビック!! かぁっこいいいいいいいいいいい!

グリルレスのフロントマスクと後部ギリギリまで伸びたルーフからスパッと切られたリアビュー。「シティ」の登場と兄弟車「バラードスポーツ CR-X」のフォルムから予想はしていたけれど、主力車種でこのカタチをやってしまうとは……とにかく3代目の「ワンダーシビック」の登場には驚いた。30年以上を経た現在の視点で改めて見てもまったく古びていないことに改めて感銘を受けてしまう。
3〜5代目の「ロングルーフ世代(セダンもあるけど勝手に名付けます)」は、すなわちホンダの熱意と思い切りの良さが高レベルでバランスしていた「ホンダ好きが思い描くホンダ」を一番体現していた時期と重なる。
またホンダS800以来15年ぶりに登場した“名器”ZC型DOHCエンジンを皮切りに、VTECを搭載したB16A型DOHCまでトントン拍子に進化し「エンジンのホンダ」復権の時代とも一致する。シビックにとって黄金時代だったと言わせてほしい。いや、言い切ってしまいたい。

奇跡の「脱ロングルーフ」とスマートな迷走・そしてタイプRの時代

奇跡の「脱ロングルーフ」とスマートな迷走・そしてタイプRの時代

イニD世代にはこちらの方がおなじみ EK9シビック タイプR

6代目の開発者は悩みに悩んだに違いない。もはやアイコン化されたとも言えるロングルーフのフォルムと訣別するべきか否か……。VTECは性能も向上したうえで燃費も良くなるし、ホンダマルチマチックと称されたトランスミッションも準備万端。しかしルーフをどうするか。もし同じ立場なら逃亡したくなるようなプレッシャーを抱えていたはずだ。
勇気をもって選択した「脱ロングルーフ」の答えは通称どおりの奇跡(ミラクル)を起こさなかった。ただタイプRシリーズの中で圧倒的なコストパフォーマンスを誇るモデルをもたらしたことは6代目の大きな功績だろう。
その後のシビックはといえば、革新的で意欲的なパッケージングをスマートに採用した7代目も、内外のやるせない事情を背負って肥大化した8代目も「ミニバン屋」に成り果ててしまったホンダの中で居場所をなくし、やたら血の気が多いタイプRをイギリスからときどき招き、ギラギラした状況で難局を乗り越えた末、2010年に日本国内での販売を一旦終了したのである。

リビングで愉しむシビック

もっと色濃く、効率良くシビックの成分をたくさん摂取したい方々には車庫や維持費がいらないノベルティやカタログ、ミニカーがオススメ。
少ない収納で広大なシビックの密林が構築できることでしょう。
元オーナーの方には思い出深いシビックに付いていたステアリングやシフトノブ、メーター類などのパーツを手に入れて、部屋のディスプレイとして導入する方法がおすすめ。あなたにぴったりなシビックの愉しみ方がきっと見つかるでしょう。

あとがき:中古車サイトでワンダーシビックSiやスポーツシビックの極上モノを見つけると「うおっ!」と小さく声を上げ、欲しい旨を家の者に連絡して叱られることが年に3回はあります。(ヤフオク!雑用見習い・山崎 ※元 CR-Xデルソルオーナー)

    
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