村上春樹／小川高義訳 ◆「超短編小説70 "Sudden Fiction"」（文春文庫）
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★内容： 短篇小説の醍醐味。ヘミングウェイからカーヴァーまで、選りすぐりのショート・ストーリーがぎっしり、70篇。"SUDDEN" ―― 「いきなり」「だしぬけ」、「おもいがけない」、ぴんと張りつめて、油断のならない。長編小説が200ページかかってやることを、たった1ページでやってのける格別なショートショート・アンソロジー。ヘミングウェイからカーヴァー、ブラッドベリー、さらに本邦初訳の手練の佳品がぎっしりと詰まった576ページ。
"Sudden Fiction" とは、アメリカを中心に提唱されている小説の一形態および呼称である。Flash fictionも同義。
【目次】マザー／カンカン／グリーンランドでも／ジャズの王様／再会／バトン・トゥワラー／日曜日の公園／ファイヴ・アイヴズ／ロイヤル・ストリートの歌／ピグマリオン／寓話／立ち退き／崖／誰も謎めいてなんか…／はぐらかし／おまえのほうが…／壁のある庭／心臓発作〈ハートアタック〉／ありがと、おばさん／生活の中の力学／皮膚のない皇帝／問いかけ／殺し屋〈ヒットマン〉／ルドルフ・ゴードンへの質問状／もう会えない／ストの町の子供たち／銀行強盗／天幕毛虫／玄関先に坐る人々／橋／犬の生活／灯台の中の殺し屋／ハッピー／食事どき／欲望の分析／同窓生近況／ごく短い話／動物園の日曜日／いろいろ試したこと／クリスマス／お得意様へ／垂直なフィールド／神々の訪れ／強い男／大事なこと／ロスの死体／違反きっぷ／コッジョ家の人々／Ｊ・Ｂ・ハートリー、父親と会う／隣人／新聞を読む／泥棒／島〈イスラ〉／愛の肉弾戦／ロザリオ／靴下の片割れ／ビリーの恋人／光の速度／ジェラルドの唄／映画商売／いまにも母さんがドアを突破して／黒の女王／どきどき、びくびく／盲目の少女たち／署名／鶉／眠そうな女／アーティチョーク／消えた墓
★訳者、村上春樹は1949年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。1979年『風の歌を聴け』（群像新人文学賞）でデビュー。主な長編小説に、『羊をめぐる冒険』（野間文芸新人賞）、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』（谷崎潤一郎賞）、『ノルウェイの森』、『国境の南、太陽の西』、『ねじまき鳥クロニクル』（読売文学賞）、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』、『1Q84』（毎日出版文化賞）、『騎士団長殺し』がある。『神の子どもたちはみな踊る』、『東京奇譚集』などの短編小説集、エッセイ集、紀行文、翻訳書など著書多数。海外での文学賞受賞も多く、2006（平成18）年フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、2009年エルサレム賞、2011年カタルーニャ国際賞、2016年ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞を受賞。
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