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田川伸治さんインタビュー Vol.1

田川伸治さん 結成12年のDEENが、 11月23日全曲新録音によるベストアルバム「DEEN The Best キセキ」をリリースしました。そのDEENのなかで、ロックギタリストとしてのソロアルバムをすでに2枚リリースしている田川伸治さんにインタビューする ことができました! 田川さんのギタリストっぷりを、どうぞお楽しみください!



DEENで11年

■田川さんがDEENに加入されてから、もう何年になりますか?

DEENがデビューしてから今年13年目なんですが、ぼくは1年後の「瞳そらさないで」というシングルのときに加入したので、11年くらいです。デビュー当時からメンバーとは面識もあったので、同じ感覚ですけどね。

■DEEN以前はどういう活動をされていたんですか?

スタジオミュージシャンとして、あるアレンジャーの人の仕事をしていたんです。その人がDEENも手掛けていたんです。そこでDEENと出会ったんです。その後なぜかぼくがメンバーとして参加したんです。しばらくはDEENとスタジオの両方の仕事をしていたんですけど、ここ10年はDEEN1本ですね。

画像下:DEEN:左から山根公路さん、池森秀一さん、田川伸治さん




DEEN:左から山根公路さん、池森秀一さん、田川伸治さん



ギターアイドルはクラスの友だち

■ギターを始められたきっかけは、なんでしたか?

ふつうギターアイドルっていうのがいるじゃないですか。(エリック・)クラプトンとかジミヘン(ジミ・ヘンドリックス)とかね。ぼくはそういうのはまったく知らなかったんですね。
ぼくは邦楽(J-POP)おたくで、全然ロックとか聴かなかったんですよ(笑)。ギタリストを志す人は、たいていそういうところ目指しますよね。
ぼくは、そういうの(ギタリストのコピー)をやっているクラスのギター小僧というか、ギターのうまいやつがいたので、彼の家に行ってギターを弾いてもらって聴いていたんですよ。「カッコいいなあ」とか、「不良っぽくていいなあ」って感じでね(笑)。
いわば、その彼がぼくにとってのギターアイドルっていう感じだったんです。住んでいたところがいなかだったので、彼はステレオもギターアンプも爆音で鳴らすんですよ。おかあちゃんカンカンみたいな......。

(一同笑)

それにあこがれて、ぼくも始めるようになったんです。

■それはおいくつのときですか?

14歳ですね。

■そのギターアイドルさんは、どんなロックを弾いていたんですか?

おはこはマイケル・シェンカーでしたね。あとはヴァン・ヘイレンとか、邦楽ロックのラウドネスアースシェイカー。LAメタル全盛のころだったので、それが弾けるか弾けないかが、うまいヘタの判断基準だったんですね。
クロスオーバーとかフュージョン系に触れたのはもっともっと先でしたね。「速弾きできてなんぼ」みたいなね(笑)。そういうところがカッコよかったんですね。

彼に「まず何から練習すればいい?」って聞いたら、やっぱりその彼のバックボーンとなっている音楽が、彼というフィルターを通してぼくのなかに入ってくるので、ハードロック以外のものは中学卒業するまでまったく「概念」すらなかったですね(笑)。
バンドを組む環境でもなかったんですよ。みんなそいつにあこがれてギターを弾いていたので、ギターばっかりだったんです。

(一同笑)




いろんな音楽観を吸収

■初めてバンドを組んだのは、いつごろですか?

高校に入ると自分の腕も試したくなるので、やっぱりバンドを組みたくなりますよね。ハードロックしかできないんですけどね。
でもそれを言っていたら組めないので、そこは柔軟にバンド探しをしていたんです。そのころはBOOWYがはやっていて、BOOWYのコピーバンドだらけで......。

(一同笑)

「それはいやだなあ」という自分もいたんですが、やはりバンド組みたいという欲求には勝てず、それでもやってみようということでやったんです。
そうしたら1個しかなかった自分の音楽観がちょっとずつではあるんですが、別の音楽観を持っている人とやることによって、「ああ、こんな音楽もあるんだあ」って広がっていったのが、高1か高2のころです。ポップな方向も意識し始めたころですね。

それであきたらず、高3くらいにもっとレベルの高い社会人の人とやりたいな、と思うようになったんです。いろんなことも吸収できるなと思ったし......。参加させてもらったら、そこではカシオペアとかをやっていて、かなりフュージョンよりだったんです。
難しいリズムとか、キメとか......。「なんじゃこりゃ?」という世界に入っていって(笑)。でも、やっぱりそのころには少しプロを意識し始めていたので、もっ とうまくなって将来はこういう仕事につけたらいいなって思ったんですね。自分の得意分野ではなく、自分にないものを吸収できたらいいと思ったので、むしろ 好都合だったんです。
そこでいろいろ教えてもらったんですね。「ジミヘンは聴いておかなきゃダメだよ」とか、「クラプトン知ってるか?」とかね。 高3の1年間は自分にとって分岐点でしたね。社会人の方とやっていなきゃ、田舎町のおやまの大将で終わっていたかもしれませんね。それで高校を卒業して、 東京の専門学校に入ったんです。




田川伸治さん 通販で買ったゲイリー・ムーア・モデル

■初めて買ったギターって覚えていますか?

覚えてますよ。通信販売で買ったんです。いなかに住んでいたので、楽器屋さんに行くにも電車に1時間揺られていかなくちゃいけないんですね。通信販売はその点手っ取り早いでしょ。
初めて買ったギター雑誌の通販ページで、「これ!」って(笑)。それはゲイリー・ムーア・モデルだったんですよ。ゲイリー・ムーアなんて当時知らないし、ただカッコいいなって。黒いストラトで、ミラーのピックガードが付いていて、ルックスにひかれたんです。

■アンプとのセットですか?

いや、ギターのみでしたね。セットだと予算オーバーだったのかな......。ギターだけで38,000円だったんですよ。


今ならそれだけあれば全部そろいそうですよね。でも、当時のぼくにとってはめちゃめちゃ高いわけですよ。
ファミコンを買おうか、ギターを買おうかと......。ファミコンブームだったのでね。あのときファミコンを買っていたら今の自分はないですよね。

(一同笑)

■ゲーム作ってたかも......。

そうですね。そっちにいっちゃったかもしれませんよね(笑)。結局ギターを買ったんですが、間近で友だちの演奏するのを見ていたにもかかわらず、アンプがないと音が出ないことに気付かなかったんですね。エレキさえあればロックできる! と思っていたようで。

(一同笑)「あ、音がでない」って(笑)。仕方がないので、ラジカセのマイク端子に差し込んで、音を出していたんですよ。チープな音を。「やっぱりアンプっていう物がないと、あの音は出ないんだ」と。
なので、後から買いそろえなきゃいけないものがたくさんあって、ゲームのソフトどころじゃないな、これは大変だと......(笑)。弦を買うのも大変でしたしね。
お小遣いためて、何か月か後にはアンプ。また何か月か後には、エフェクターみたいな。そうやってそろえましたね。それは2、3年使いましたね。




プロを意識した高3のころ

■練習は、やはりそのお友だちに習ったんですね。

そうですね。楽譜とか見ても、どう弾いたらいいのかわからなかったので、いちいち目の前で弾いてもらいながらって感じでしたね。

■そのお友だちと出会っていなければ、今の「ギタリスト・田川伸治」はないんですね。

そうですね。その出会いがすべてですね。

■高校に入ってBOOWYのコピーバンドをやっていた、というお話でしたが、数あるコピーバンドのギタリストとしても、学校内で話題の人になったんじゃありませんか?

そうですね。学校内というよりは小さな町だったので、他校の生徒ともバンド組んでいたし。町全体に広まるわけですよ(笑)。あっちにすごいドラマーがいるとか。レコード屋さんが情報の交換場所なんですね。ほんとほとんどみんなBOOWYでしたねー。

(一同笑)

■じゃあ田川さんも、町ではすっかり有名人だったんですね(笑)。

まあ、自分で言うのもなんですけどね(笑)。
やっぱりいろんな人に声をかけていただいたし。最終的には社会人の方と組むことになりましたしね。それなりにがんばっていましたけどね。このころが、プロになろうと思った最初のころだったと思います。




2本目はオールラウンドなギターを

■どんなプロのギタリストになろうと思ったんですか?

なんでもできたほうがいいだろう、と思っていたので、スタジオミュージシャンになりたかったんです。

■なるほど。ところで社会人の方とやるようになるころには、ゲイリー・ムーア・モデルとは違うギターだったんですか?

そうですね。フェンダーのフロイド・ローズの付いた、わりとオールラウンドなギターを買っていましたね。迷わずオールラウンドでした(笑)。
カッティングもちゃんとハーフトーンで出せる。ゲイリー・ムーア・モデルが2ハム(バッカー)で、超ロックなギターだったでしょ。カッティングも全然いい音が出なかったし。ギター選びもそういうふうに考えるようになっていましたね。




「ギターで食っていく!」、「バカ言ってんじゃない」

■専門学校はギターの学校だったんですか?

音楽全般の学校でした。

■進路を決めるのに、もう迷いはなかったんですか?

ぼくはそうだったんですけど、もう両親が「バカ言ってんじゃない」って話でしたから。

(一同笑)

それを説得するのは、そりゃあ大変でしたよ。
学費を出してもらわなきゃいけないじゃないですか......。認めてもらうのはすごく大変でした。いっときあきらめかけましたからね。まったく風がなびかなかったですよ(笑)。
うちは、音楽に興味のない家庭だったんです。家にステレオもない。家にあるレコードはぼくが買ったものだけという、決して音楽に囲まれたという環境じゃなかったから、理解してもらうのが余計に大変でしたね。
ミュージシャンの方って、生まれつき音楽に溢れた環境がある方が多いですよね。うらやましいですよ。その時点で遅れをとっているわけですからね(笑)。まあ、最終的には説得ができてぎりぎりセーフ、でしたけどね。

■専門学校では、スタジオミュージシャンを目指した勉強をされたんですか?

バンドは高校のときにさんざんやりましたので、専門学校に入ってからもやろうという気はなかったんです。一匹狼っていうかひとりでなんでもやれるようになりたいな、という覚悟が強かったんです。

-- -DEENサウンドの要となるシャープなギターサウンドを奏でる田川さん。インタビュー終了後、すでにリリースされているソロアルバム2作を聴きましたが、それはロックでファンクで、文字通りカッコいいインストゥルメンタル・アルバム! こっちの田川さんもギター好きにはたまりません。次回もどうぞお楽 しみに!




●撮影・文:Yahoo!オークション
●協力:株式会社グッデイ ●BMG JAPAN



「DEEN The Best キセキ」ジャケット画像 【DEENアルバム情報】

11月23日、「DEEN The Best キセキ」リリース!

【収録曲】
01.このまま君だけを奪い去りたい
02.翼を広げて
03.ひとりじゃない
04.Memories
05.瞳そらさないで
06.Teenage dream
07.永遠をあずけてくれ
08.君さえいれば
09.未来のために
10.思いきり 笑って
11.夢であるように
12.LOVE FOREVER
13.日曜日
14.会いたい
15.TWELVE

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DEENオフィシャルホームページへ

読者コメント(2件のコメントがあります)

田川さんは、ギ夕リストになりたい私の目標です!

投稿者:さや | 投稿日:2013年9月20日 19:06

田川伸治は、ぼくの永遠のギターヒーローです!

投稿者:ヒロ | 投稿日:2008年1月 9日 14:15

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