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宮内和之さんインタビュー Vol.4

宮内和之さんICEのギタリストで、Gibson USAがエンドースする数少ないギタリストの一人、宮内和之さんインタビューの第4弾! ギターのお話を伺いました。



投資でオールド買ったりはしないの

■ギターは相当な本数をお持ちなんですか?

いや、そんなんでもないよ。
僕、今ありがたいことにギブソンがエンドースしてくださっているから。
5年ほど前までは買っていたんですが、僕はコレクターじゃないし。そのうちこの1本でいいや、って思うようになってきて。ICE以外にBLINDHEADZというバンドをやっているんだけど、そっちで2本、ICEで2本、メインになるギターがあればいいかなって、けっこう売っちゃったりとか。

で、ギブソンのカスタムショップとかってメチャメチャいい音するんですよね。
オールドも「当たり」のものは高いし、買ってみないとわからないってこともあるでしょ。 何回もハズレも当たっちゃって、投資だとしてもこういうことに疲れちゃって......(笑)。
斉藤和義くんと「ギター買った」自慢を毎日のようにやっていた時期もあったんだけどね。彼も「疲れた」っていっていたから(笑)。そりゃさ、1000万するレスポールを買うとか、そういうんじゃないからね。30万の買ったとか、そういうレベルでね。
買い方もレコーディングしているときに、その曲に合ったギターを買っていたのね。「これはどう考えてもフルアコのカッティングがいるだろう」とか。そしたらその音がするのを、知り合いのギターショップに行って、何本か用意してもらって試奏してみて、「ああ、これこれ。これください」って。僕は高いものは持っていないの。

■じゃあ必要に応じて。

そう。ほんと、そうなんだよね。

画像:上から宮内さんの相棒と呼べるギター、ES-335、レスポール・ゴールドトップ、そしてフルアコのES-175(Photo by Mariko Miura)、Gibson特製の宮内ピック




ES-335



ES-335



レスポール・ゴールドトップ



レスポール・ゴールドトップと宮内さん



ES175と宮内さん



Gibson特製の宮内ピック



宮内和之さんいい加減なやつだと思われるんだけど

■ギター自体のピックアップを交換したり、電気系をいじったりはされるんですか?

できるわけないじゃないですか(笑)。

(一同笑)

全然しないですね。それは「バックライン」というローディーさんチームと、田中館君という僕の専属のギターテックがいて、その人たちがやってくれるんですよ。
とは言っても、好みはあるんですよ。「もっとこういうふうにならないかなあ」って。そしたら彼らも好きだから、ああだこうだやってくれて、「こういうのどうですか?」みたいな。「おお!」っていう。だからスキルがないの、常に。

(一同笑)

自分がやったとき怒られちゃったのね。ぶっ壊れちゃうから。「僕たちに言って」「いじらないでください!」って。弦くらい自分でやろうかなと思ってやると、こんがらがっちゃうんだ よね。揚句、チューニングも全然合わないし......。「さわらないでください!」って(笑)。すっごく助かる。

■ギターラボを2年半続けてきましたが、初めて会いました。そういうギタリスト(笑)。

あ、そう(笑)。こんなこと言う、といい加減にやってるやつだと思われるんだけどさあ。

■でも、できる人にやってもらうというのは筋が通っていますよね。




宮内和之さんゴールドトップのレスポール

でしょ(笑)。僕、オールドのストラトもねじ山つぶしちゃったんだよね。弦高のところ、レンチでグルグルやっているうちにすっごくまわるようになって「なんだこれ?」って言っていたら六角つぶしちゃって......。異常に不器用なんだよね。
あと多汗症で、やっているうちに汗びっしょりになっちゃって、弦も張り替えて終わるころにはもうさびちゃってたり。そういうことがあまりにも多いので、やってもらうんです。彼らは弦の巻く回数で音を変えたりしてくれるし。僕が一言いうと、それをちゃんと何年のレスポールは6、4、4、5......みたいに巻き数をメモしてくれていたりするんですよ。それで本当に音が違うのね。そういうところは敏感なのね。スキルが追いつかないの。周りにそういう人たちがいてくれるから「いいじゃん」って。

■そうですよね。自分よりできる人がいるんですからね。

うん。「僕らがやりますから」「はい、すみません」って具合でね(笑)。

■では今は何本くらいになりますか?

そうだね、10本くらいかな。
長いこと弾かないやつは、持っていてもかわいそうになってきて。レコーディングやっていても4?5本になっちゃうの。それが10年も続くと、「もうこの子はかわいそうだから、誰か弾きたいっていう人に引き取ってもらったほうがいいな。オレのところで腐らせるなんてもったいないよね」って。ツアーもがんがんやっていたころはそれでも使う機会はあるんだけど、そういう活動をあんまりしなくなるとね。楽器がかわいそうになってくるのでね。

■そうですよね。宮内さんにとって、相棒と呼べるギターは何になりますか?

68年のゴールドトップのレスポール。これがパーフェクトですね。で、セッションに呼ばれた ときには64年の(ES-)335を持っていけば、たいがい大丈夫。完ぺき。




宮内和之さん



---宮内さんのギター哲学ともいえる「弾くこと以外、スキルはない」。痛快ですね! 「ES-175」を使用している理由ですが、「植木等さんが使っていたから(笑)」だそうです。次回もどうぞお楽しみに!



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●写真、文:Yahoo!オークション
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ICEオフィシャルサイト



読者コメント(3件のコメントがあります)

毎回楽しく読んでます!
何年か前に札幌に来た時、FM生放送中突然スタジオ内にあったギターで国岡さんと弾き語りをやってくれましたが、DJが「俺の安物ギターなのにイイ音がした!!」ってビックリしてました。そのあとDJが弾いたら…確かに安物でした(笑)
「弘法筆を選ばず」だなあ、と感動したのを覚えてます。

今後も楽しみにしています。

投稿者:函館ビール | 投稿日:2007年4月27日 04:16

せきどめシロップさん
コメントありがとうございます! ほんとにステキな人ですよね。あ、それから、宮内さんからの写真提供でスライドショーも追加しましたよ。どうぞお楽しみください♪

投稿者:ギターラボ編集部 | 投稿日:2007年4月19日 15:28

今回も楽しく読ませて頂きました!
きっと宮内さんは、たーっくさんのギターにうずもれるようにして生活なさってるに違いない!という私の思い込みは、あえなく散りました(笑)。
が、ギターの人格(?)を尊重し、弾かないギターをかわいそうと考える宮内さんはやっぱり素敵。
そしてあれだけ素晴らしいギタープレイヤーなのに、実は異常に不器用という一面に萌えです。

投稿者:せきどめシロップ | 投稿日:2007年4月14日 11:51

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