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ICEインタビュー~20th Anniversary Best

ICE ICEインタビュー~20th Anniversary Best[new]
9月11日、20周年記念の新しいベストアルバムをリリースしたICE。国岡真由美さんにインタビューした模様をお届けします。



ICE~20th Anniversary Best HIGHER LOVE
ICE~20th Anniversary Best HIGHER LOVE


ICE~20th Anniversary Best HIGHER LOVE


■前回お会いしたのが2012年のICEフェスライブの後でしたね。

そうでしたねー。

■初めてエレキギターで田口慎二さんを入れて。今年も同じライブをやったんですよね?

ギターは同じ田口くんでパーカッションは無理だったんですけど、代わりの人を立てようと言う案もあったんですが、やっぱり(大石)真理絵ちゃんじゃないとということで......

■どうでしたか2回目は?

うん。よかったですよ。しっくりていうか......。ただ、やっぱりパーカッション欲しかったかなぁって(笑)。

■そうでしたか。さて、ICEとしてデビュー20周年ということですが。まずはベスト盤が9月11日にリリースされますね。聴かせていただきましたが、選曲がちょっとをひねってあるというか......。

(一同笑)

だってね、ぶっちゃけベストって結構何枚も出しているんですよね。だからなるべく違ったものにしたいなっていうのと、新曲が入ってますからね。1つのオリジナルアルバムって感じのベスト盤にできたらいいかなぁと。あと、DVDにプロモーションビデオとライブ映像も入るので、曲があまり被らないようにと......。でも、ベストというからにはこういう曲も入ってないといけないですよね、と相談しながらね(笑)。

■選曲はどなたが?

レコード会社が「シングルとかこういう曲はどうですか?」というたたき台を作ってくれて、それに私がこういう曲もどうでしょうと提案して作りました。

■1曲めに新曲が入っているんですが、やっぱり1枚のアルバムとして聴いちゃうので、途中インタルードとしてインストが入っていたり、そこで雰囲気や変わったりするのでベスト盤とはいえ1枚のアルバムです、というのが伝わってきますね。

よかった(笑)。

■『moonchild』のリミックスが入っていますよね。これはどなたのリミックスなんでしょ?

DE DE MOUSEさんという私が大好きなアーティストさんなんですが、ライブを見に行ったりするんですけど、このベスト盤の企画が来たときに「じゃぁ、DEDEさんに1曲やってもらいたいなと思い、ダメモトで頼んでみたんです。そしたらやってくれるってことで......。もう完全に個人的な趣味ですね(笑)。

(一同笑)

私は面識がないので1ファンとしてスタッフに頼んでいただいたんですよ。ICEとは違うジャンルです。エレクトロとかそういうジャンルかな。でもね、うまく言えないけどすごくいいんですよ。ジャンルの違いを感じないというか、すごく入ってくるんですよね。


ICE~20th Anniversary Best HIGHER LOVE
■1曲めに収録されている新曲は田中義人さんの手によるものですね?

義人くんが曲を作ってプロデュースをしてくれました。もともとは田中舘さんというギターテックの方が宮内君と義人くんの両方を担当していて、義人くんが宮内君のことをリスペクトしていて、ギター雑誌だったかギターラボだったか覚えていないですけど「対談しよう」という企画が生前あったんですね。それが実現しないまま、宮内君は亡くなったから、繋がりそうで繋がらなかったという経緯がもともとあって、もちろん私も義人くんの存在は知っていましたよ。それで去年、義人くん自分のアルバムを出したんですけど、それがすごくよくって。私もすごい気に入って、今回の新曲の話があったときに自分が好きな曲を書いている人の方が安心して頼めるなと思って。


何か不思議な縁で義人くんとやるような流れになっていたんだなと思うんです。
私が義人くんにスタッフを通じて曲をお願いしたんですが、依頼を受けてすぐにできた曲で「この曲だったら国岡さんの声とその世界観にぴったり」と、あとは宮内くんがいっしょに作らせてくれたって思ったそうなんです。4月のライブが終わってすぐにレコーディングをして。彼もちょうどスケジュールが空いているときで。だから、そういう流れってのがうまくできているんだなって思うんですよね。

■確か僕のところでやりたいって話を宮内さんとした気がします。そのとき初めて、田中義人さんの名前を聞いたという記憶があります。ほかにもそういう企画の話があったかもしれませんけどね。

うんうん。そうね。つながってるんですよ長い期間がありましたけど......。

■不思議......。この詞は国岡さんが書いたんですか?

義人くんも宮内君と同じで、詞は最初適当に英語とかでつけちゃうんです。この曲はタイトルとかサビの英語の部分は義人くんが作って、日本語詞は私が書いたので共作ですね。

■そうなんですね。ほかに未発表曲も入ってるんですよね。

これは宮内君がギターを弾いていて新曲というか未発表曲です。これはいつだったっけ?

ユニバーサルミュージックディレクター浦田さん:『FOMULA』のときですね。

■このときはアルバムには収録されなかったけど......。

これも不思議なもので、「未発表曲があったら入れたいですよね」って話をしてて、あるにはあると思うけどちゃんとした形になってるかどうかわからない。歌を録り直すとか歌詞を書き直すとかしなくちゃいけないかもって。私の記憶の中にあったものは全然見つからなくて「無理かも」って思っていたら、たまたまこの曲のCDが出てきて。同じタイミングで当時エンジニアをしていた方から「こんなフォルダがでてきたんだけど」って言われて送られてきたデータを聞いたら同じ曲で。じゃあ、もう公開してもいいってことなのかなと。私のなかではこの曲の存在はすっかり忘れていたんですけど。

これも宮内君が言ってたことなんだけど「未発表曲には未発表になる理由があるんだ」って。そういうのを後から出すってのはどうなの? と言う考えも彼にはあったんだと思うのね。だから、これ出していいのかなぁというふうには思ったんだけど、この流れだから出してもいいってことなんだろうなって思って。逆に私が「あの曲ならいいかな」と思ったものは全然見つからなくって。これは完パケみたいな形でデータが残っていたから今回収録しました。だから「よかったなー」って思って。ベスト盤ではあるけど今までみんなが聴いたことのない曲を入れられたのはよかったかなって思います。

■なるほど、そこにも流れが。DVDにはプロモーションビデオがたくさん入っていますが......。

これ作るときに数年ぶりに見たんですけど......(笑)「うわー! これいいの?」「こんな感じだったっけ?」とかいろいろ言いながら......。ごめんなさい(笑)。

(一同笑)

■このベスト盤の選曲は浦田さんがたたき台を作ったんですか?

浦田さん:はい。そうです。こんな曲を入れたほうがいいんじゃないかとか意見はいろいろ言わせてもらいました(笑)。

■活動が長いので楽曲も多いですよね。そうすると選曲も難しくなり、以前宮内さんが「ベスト盤ってのは自分たちがベストだと思う曲を入れてもダメなんだよ。ファンが本当に聞きたいって思う曲を入れなきゃベストじゃないんだ」っておっしゃってましたよね? そういう意味で、冷静な第三者として浦田さんがいてくださるって助かりますよね。

本当にそうなんですよ。でも「これは入れたい」って希望は通してもらったと言うか入れてもらいましたよ(笑)。私は納得していますけど、もうちょっとシングル曲があった方がよかったのかどうかはわかんないですけどね。

■『Kosmic blue』がCDには入ってないけどプロモーションビデオであるとか。まぁ、ファンはどんな曲がでてきてもうれしいんですけどね。

(一同笑)


音楽をやっていこうという覚悟ができた
■えっと、20周年なのでやはり......。

振り返る?

■うーん。まぁいろいろあったし大変だったろうなぁとか、いろいろ考えたら何も聞けないなぁーて思っちゃって......。

(一同笑)

まあでもね、20周年と言われても結局大半は宮内君と一緒にやってたわけじゃないですか。はっきり言って私の意識は、宮内君のプロジェクトというか、プロデュースからすべて彼がやっていたわけで、自分がやってた感がちょっとあまりないというか、多分意識としてね。宮内君が引っ張っていたからもちろん自分なりに頑張っていましたよ(笑)。
今自分が1人になってやっていると、やっぱり全然違うんですよ。多分今の感じで宮内君とやっていたらうまくいっていなかったのかもしれないと思う。わからないけど。
でも、宮内君がいなくなったから意識が変わって、音楽をやっていこうという覚悟ができた。それは彼のおかげかなって思うんですよ。

■そうですよね。プロデューサーが宮内さんから国岡さんに変わったということですものね。

うーん。まぁ、プロデューサがいなくなっちゃったわけですからそういうことですよね。

■先日、ユニバーサルの担当者さんからEMIとユニバーサルが一緒になったと聞いて、実は最近この仕事をしていなかったのでビックリしたんです。これで両方の会社をまたいだ企画がしやすくなりましたね。

そうねぇ。これも流れなのかなぁ(笑)。

■そういうものなんですね。20年経って振り返ってしんどかったなぁと思うことはありますか?

うーん。しんどかったなぁって言えばしんどかったですね。私はメインのボーカルとして活動していましたけどど、どこか宮内君にゆだねるているところが多かったから、覚悟の部分がすごく少なかったんだと思うんですよね。だから、本当にいっぱいいっぱいだった。逆に、自分が前に立つとか前に出るって事が性格的にはあまり向いてないから、そこのしんどさもあったし。だからそういう意味でね。今は多分年月を経てきてるし、あと自分がやるしかないって思うから大丈夫。だからといって、性格だからできれば前に出たくないっってのは変わらないですよ(笑)。けどしんどさはなくなりました。たとえば以前は要求される事とか期待に答えよう、答えなきゃ、みたいなところが大きかったですが、今は自分がやりたいようにやるだけだから楽。その当時もそんなふうにできていればももっと楽しかったのかもしれないですけど。

■なるほど。9月11日以降にレコ発ライブがあるんですね。

そうなんです。9月にこのアルバムがリリースされたライブをやる予定です。あとはアコースティックライブを個人的にはやります。8月には大阪と広島と海の家で要さんとふたりでやる予定なんです。 あっ、あと昨日のライブで私、ギターデビューしたんです! 下手だよ(笑)。4曲くらいだけどね。とにかく弾きたくてしょうがなくて、ギターをやりたくて。

■それまでは一度も?

トライしたことあるんだけど全然無理。コードも抑えられないし、宮内君が亡くなって1人で弾いて歌えたらすごく楽だろうなって。バンドでいろいろ回ろうとしても状況的に大変だし、東京や関東ではICEバンドでライブができてもなかなか地方には行けないから。1人で弾き語りができれば身軽だし、行こうと思うし、いろんな所に行けるじゃない? それができたらどんなに理想的だろうとは思っていたんですよ。でも、とてもじゃないけど抑えられないし、2、3年前やりたいなーと思っていたけど、やっぱり私には無理と。 そしたらなんと私でも押さえられるコードがあり、2コードでできる簡単な曲がカバーであるじゃないですか、という話になってそれで始めたんです。だから本当は押さえられないコードの方が多いですよ。押さえられるコードの曲ならできるっていうのじゃないとやれない。ICEの曲でもできそうなのはちょっとやりました。

■難しい曲が多いなぁと思ってましたが。

だから、基本再現はしないと......。

(一同笑)

もちろん、再現を求めたら無理です。いつまでたってもできない。自分ができるようにアレンジして、宮内君がいたらそれは無理だと思いますよ(笑)。
1曲はICEの曲で曲は要さんと作った曲で、あとはカバーを2曲やりました。でも、ゆくゆくはひとりでできるようになりたいなっと思ってます。大それたプレーをしたいわけではないんですよ。簡単だけれども自分でコードをポロンッと弾きながらやっていきたいかなと。

■なるほど! すごいですね。

私の好きなアーティストで自分でギターを弾いて歌う人がいて、それを見てすごくいいなぁって。私もちょっとやってみたいなと。その人はすごくうまいですよ。その人のようにはできないけどライブを見たらと「私も!」という影響を受けて。

■どなたかに手ほどきを受けたんですか?

とんでもない! やっぱり素人ながらこう弾きたい、こうやりたいとかあるんですよ。自分でやってみてうまくできなければ「どうしたらいい?」って聞くのはいいんだけど、最初から聞くと、きっとできないことの方が多いからそれを練習しなきゃいけなくなるでしょ。私、基本できないことを頑張るよりもできることで頑張った方が健全だなって思うわけですよ。ストレスがないから。まずは自分でそんなたいしたことしてないですよ。自分でやってここはこうした方がいいんじゃない? って言われて対応できればするし、「ごめん。それだと歌えない」ってなったら要さんが合わせてくれるという贅沢な話です。 でもすごく楽しい。新しいことを始めるっていうことがこんなに楽しんだなんて。

■見てみたいなー

いつかね(笑)。でもね、本当にへたくそだからね。

■いえいえそこは注目しないから。

よかった(笑)。レコ発ライブは下北沢のガーデンでいつものメンバーで。多分、義人くんにゲストで来てもらえたらなと思っています。


■ベスト盤のジャケ写ですが、これは?

本当はこういうのどうかなって思ったんだけど、3rdアルバムのときと同じイメージでいこうということになって、銀座で撮影したんです。

■そうかなって思ったけど、リムジンが走ってるし海外かなとも。

これね、偶然リムジンが通ったんですよ。

■偶然? 仕込みじゃなくて?

そうなの、偶然! すごいでしょ。

(一同笑)

ICE~20th Anniversary Best HIGHER LOVE

■すごい! 仕込みじゃないなんて。しかもすごくいいジャケ写です。

ありがとうございます(笑)。

■いえいえー。さて、田中さんとの共作で新曲が1曲できましたが、今後また新しい曲を作りたいなあとか思います?

まったく新しいものを作ろうというよりは、DEDEさんと何かやってみたいなーとか、そういう感じはあります。たとえば、もともとあるICEの曲を別のアーティストの方と別の感じでやってみたらどうだろうとか、そういうのは思うことがある。

■じゃあゼロから作るというよりは?

まぁ、でもゼロから作っても......。私何でも歌えるっていうわけではないからそこはちょっと不安。自分が好きな曲を作る人とだったらやってもいいかなと思うけど、まぁそれを自分から進んで作りますっていうふうにはなかなかならないと思います。わからないけど多分ね。そういう流れになったらそうなると思うので(笑)。

■大事ですね流れは。じゃあレコ発ライブも弾き語りも楽しみにしていますね。

ありがとうございます(笑)。


【ライブ情報】
ICE 20th anniversary "HIGER LOVE" Release Party
日時:10月4日(金)18:00開場 19:00開演
会場:下北沢GARDEN [料金]5,000円 ドリンク別 ※整理番号付
出演者:ICE [ゲストギタリスト]田中義人


文:ヤフオク!
協力:ユニバーサルミュージックジャパン(外部リンク)
ICE20周年サイト(外部リンク)
ICEオフィシャルサイト(外部リンク)

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