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松原正樹さんライブ直前インタビュー with 岩見和彦さん

松原正樹さん 松原正樹さん、久々の登場です。こちらのページでは、7月11日のライブ直前インタビューをお届けします。リハーサル終了後の楽屋で、共演の岩見和彦さんとともにインタビューに応じてくれました!



スイートベイジル入り口に設置されたポスター 開演2時間前

まだ梅雨の明けない7月11日。東京は晴れ。最高気温32度7分。湿度は51%と、かなり暑くてじめじめしていた。こんな日は胸のすく爽快(そうかい)な音楽を聴くことで、暑気払いをするのがいい。
というわけで、六本木にある「スイートベイジル(STB139)」にやってきた。
「ギターラボ」開設当初に登場して、ギタリストの輪をつないでくださった松原正樹さんのライブがあるのだ。なんと松原さんが紹介してくださった、岩見和彦さんもサポートで登場する。
リハーサル現場におじゃまし、インタビューを試みた。

画像:スイートベイジル入り口に設置されたポスター




NANIWA、怖い......

■本番前のお忙しい時間、ありがとうございます。「ギターラボ」も、松原さんからスタートしたギタリストの輪が、どんどんつながっています。ありがとうございます。

松原正樹さん(以下「松」):いえいえ、とんでもない(笑)。

■松原さんと岩見さんの共演というのは、ここスイートベイジル(STB139)で1月に行われ、こうしてCDになったライブが最初なんですよね?(Yahoo!オークション注:「INSTRUMENTAL HEAVEN the TWIN GUITAR featuring Masaki Matsubara & Kazuhiko Iwami」)お二人がいっしょにやることになったいきさつは、どういうことだったんですか?

松:ここのブッキングをやってるN氏のリクエストで、こういう話があるんですけどやりませんか? って話がきたんです。

岩見和彦さん(以下「岩」):仲介人がいたってことね(笑)。

松:ぼくは怖がりなもので。「ぼくよく知らないし」「ナニワ(NANIWA EXP)の人って怖そうだし......」っていうのがあって(笑)。「じゃあ、一度会って飲んでみましょうよ」という話になって、ぼくがいつも行っている居酒屋に行って、いっしょに飲んで。

岩:倒れたの、おれが(笑)。倒れるほど飲みました、っていうやつだね。

(一同爆笑)

松:それで「やろうよ」ってことになったんです。

■でも確かに、松原さんおっしゃるところの、「ナニワの怖さ」っていうのは、ぼくも思いました。ホームページ見ても、清水(興)さんとかこわもてだし......。

岩:怖いっていっても、あのリズム隊の二人(清水興さんと東原力哉さん)だけなんだけどね(笑)。ほんとにもう、なんか見た目が怖すぎるよね、あの二人。プロレスの団体じゃないんだから。

(一同爆笑)




リハーサル風景



飲み友だちになって

■今回松原さんのツアーに、パートナーとして岩見さんをご指名されたのは......。

松:うん。それ以降よく飲むようになってね。飲み友だちになってしまって(笑)。やっぱり自分のライブやるなら、もう一人ギターがいてくれたらいいなっていう思いがあって、だったらKAZUBON(岩見さんの愛称)に頼んでみようかなって。

岩:お願いしてくれたんで、すぐ「やりますよ」ってね。

松:そうそう(笑)。

■リハーサルでは、お二人のスタイルの違いがよく分かった気がしたんですが。岩見さんはよりブルースっぽく、松原さんはロックっぽく、みたいな。

岩:そうだね。おれたちの時代って、なんでも屋、みたいなところもあるし。

松:うん。なんでもあり、なんだよね。

岩:でもね、やっぱりブルースは通っているんじゃないかな。ホワイトかブラックの違いがあるとしても、ブルースをある程度聴いていたからかもしれませんよね。

松:うん。最初にブルースコードを覚えた、ということも関係しているかもね。

岩:そう、スリーコードを覚えたっていうね。

松:セッションっていえばブルースコード、みたいなところから始まっているよね、ぼくらは。

岩:おれらより5年後になると、あまりブルースをしない世代になっているみたいね。なんとなくだけど、ブルースではないね。




リハーサルでの松原さん



天使の歌声ふたたび!

■今回全国をまわって、お二人それぞれのファンにとっては、すごく楽しかったんじゃないかと想像されるのですが、反響はいかがでした?

松:喜んでくれたんじゃないかなあ。ぼくと共演、っていえば「今剛」、みたいなイメージがあると思うんだけど、また違った意味で「よかった」、という反響をいただきますよ。

岩:ありがたいですね。

■福井の公演には、ゲストとして山本潤子さんが参加されて、今回も参加されるんですよね?

松:福井は実家ということもあってね(笑)。でも、一回だけじゃもったいないからね。東京だし。

岩:松原さん言うところの、「天使の歌声をもう一度」ということでね。おれは、潤子さんが歌っているときはアコギを弾いているんだけどね。気持ちいいですね。後ろでコード弾いているだけだけどね。「そうそう、この声!」って感じでね。

■岩見さんは、山本さんとは初めてだったんですか?

岩:初めてですよ。松原さんはハイ・ファイ・セットで、ずっと何百回もやっているんだと思うけどね。

松:ぼくが今あるのは、潤子さんといっしょにやってたころの仕事があってこそ、だからね。そこに基本があってね。




リハーサルでの南部さん



バッキングの楽しさ

■ステージは2時間くらいですか?

岩:地方はもっとやったね。3時間くらいかな。

松:うん、3時間くらいだね。ここはね、おしり(終演時間)が決まっているんでね。ちょっと2曲くらい減らして。

■もったいないですね(笑)。

松:うん、まあ長すぎてもね(笑)。

岩:やりすぎて、「腹いっぱい、満足したー」って帰ってもらうのもありでしょうけど、「もの足りない」って帰ってもらえば、また次にもつながるでしょう。

(一同爆笑)

岩:そのほうがいいんですよね。地方ではやりすぎちゃってね、バカですよね(笑)。

松:そうすると、次に来てくれなくなっちゃうんですよね(笑)。もの足りないくらいがちょうどいい。

■松原さんは、今回岩見さんという新しいパートナーと共演されていかがでしたか?

松:そりゃあもう、楽しかったですよ。

岩:ありがたいですね。先輩にそう言っていただけると。

松:なんかね年も近いし、酒も飲むし。気をつかってくれるんですよ。やさしい感じで、最初持っていたイメージとは違ってね(笑)。

岩:1月のライブのときは、ツインギターでお互いの曲を持ち寄って、という感じだったのね。でも、このツアーは松原さん名義のツアーだからね。それなのに気をつかってくれて、おれの曲も2曲やらせてくれて。おれは、それはなくてもいいと思っていたんですよ。
ギターって、なにがなんでもメインになってソロをとって、というのが楽しいだろうと思われがちだけど、バッキングの楽しさっていうのもあるんですよ。メインのギターの人がすることに対して、どうやって答えるかというね。それがすごく楽しいんで。もう勉強ですね。日々精進。

松:うふふふ(笑)。




リハーサルでの松原さん(左)と岩見さん



時間を経(へ)てたどりついたもの

■今日が最終日ということですが、どういう意気込みでのぞみますか?

岩: うん。前の公演から2週間空いたんでね。昨日休みだったので、朝9時ごろに起きて、エフェクターの音チェックしたいからって、松原さんの曲(CD)に合わ せて練習したんです。そしたら11時から夜の7時まで(笑)。手、痛いですねー(笑)。変ですねー。ふだんはそんな練習なんかしないのに、なんででしょう (笑)? ツインギターの持ち味っていうのは交互に弾くだけじゃなくって、オクターブユニゾンでメロディー弾いたり、ハモったりするじゃないですか。その とき、できるだけピッキングのニュアンスまで、きちんと出したいなって思うんですよ。そういうふうに考えて練習してたら、そんなに時間がたってしまってい たんです。本番で完全に合うということも、そうそうないんですけどね。
ま、ふだん練習しない人がするとおかしいですけどね。

(一同笑)

■松原さんはいかがですか?

松:うん。二人でリズムを刻んで、遊ぶ個所があるんだけど、いつもとは違って刺激になりますよね。二人でビルドアップしていく、という感じでね。そうやっていける人と、いけない人がいると思うんだよね。そういう意味では、もうばっちり合うからね。

岩:このセッションはオープンなので、「何やったっていいじゃないか」っていうところがあるのがいいんだね。一定のルールさえ、守っていればね。本当は制約があるんだけど、がんじがらめの制約ではないのね。

松:それこそ会話っぽいよね。サウンドでの会話という感じでね。

岩:そうですね。楽器での会話が成り立っているのね。それがいいのかな。

■相性のよさ、ってのもあるんですね。

岩:そうね。また次、いっしょにやるかどうかはわからないけど、「遊びに来ない?」って言われたら、行っちゃうし。そういうことがお互い、いつでもできる人でいたいなって思いますね。

松: 仲間が増えていく感じが、すごくうれしいよね。今まで、スタジオミュージシャン中心にやっていたころは、スタジオで顔合わせる人以外とは、なかなかいっ しょにやるチャンスがなくてね。いろんな人とできそうで、実はできないというね。でも、最近スタジオミュージシャンの世界が崩れてきて、今までできなかっ たことが、できるようになって楽しいなって思うんですよね。

岩:きっと20年前に出会ってやっていたら、それはそれで楽しかったと思うけ ども。今だからよかった、ってことが、いっぱいあるのかもしれないね。楽器で会話ができるようになるには、やはりそれなりの年月も必要なのかもしれない。 それが20年前だと、「バトル」になっちゃうだけでね

松:うん、そうそう。

■それは人間的にも音楽的にも成熟したから、ということですか?

お二人同時に:ほとんど変わってないけどね(笑)。

松:二人にいえるのは、いっしょに音を作っていくのが楽しい、ってことなんだよね。「おれのほうがうまいぜ」ってやるよりも、いっしょになって「あ、こんなカッコいいことができちゃったよ」というほうが、断然楽しい。そう思いながらやっているんじゃないかな。

岩: 逆に、20代や30代のはじめころには、ライバル意識メラメラでバトルしたほうがいいんでしょうね。20代の子に、はじめから「そうじゃないんだよ」、と 言っても無理なんじゃないかなって。そういうところもくぐって、そういう時間を経(へ)てきたからいえることでね。それを端折ってしまっても、できないこ となんじゃないかなって思いますね。

松:うん。そうかな、そうかもしれませんね。




インタビューに応じる松原さん(左)と岩見さん



■それでは今後の活動などをお聞かせください。

岩:いろいろ考えていますが、来年は自分のアルバムを出したいですね、ソロアルバムを。来年50(歳)だし。お祝いに、作ってもいいのかなって思っているんです。

松:あ、それいいね。

岩:うん。来年が節目の年になればいいかな、ってね。

松:ぼくはね。8月にさだまさしさんの長崎のコンサート(Yahoo!オークション注:「2005 夏 長崎から さだまさし」=8月6日) 、もう10何年参加しているんだけどね、それがあって。
昌江のライブが(南部昌江さんのCD発売記念ライブ=8月30日)ここであって。
そのあとまた、さださんの3333回記念コンサート(9月6日、7日、日本武道館)があって。
10月に高中正義さんのコンサートに参加することになったんですね。こないだ対談があって、それが縁でやることになったんです。2本だけですけどね(笑)。昌江は、高中さんと何度か共演していますが、ぼくは初めてなんですよ。

■そうなんですね。わかりました。

お二人:じゃあ今日はたっぷり、楽しんでいってください(笑)。

■はい! ありがとうございました。




●撮影、文:Yahoo!オークション
●協力:六本木スイートベイジル(STB139)
六本木スイートベイジル(STB139)
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