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Leonaインタビュー『A New Peace Within』

Leona/A New Peace Within[new] 本場アメリカのテネシーでブルーグラス・ミュージックを学び、このたび初のアルバムリリースをされたミュージシャン、Leona(レオナ)さんが帰国。インタビューさせていただきました! ファーストアルバムを携え、ライブツアーを行いますよ。



6年ぶりのツアーです♪

Yahoo! JAPANを訪れたLeonaさん


写真:Yahoo! JAPANを訪れたLeonaさん

■1stアルバム『A New Peace Within』のリリースタイミングに合わせてLeonaさんのツアーがはじまるわけですが、実は「LEONAのFiddler's Diary」最後の記事が、2005年8月にTAROさんと行ったツアーのものだったんだですよね。

ですねー。なので、それ以来のツアーということになるんですよ、今回は。それまでに何度か一時帰国をして東京ではライブをやったりしたんですが、ほかのところには行っていなくて。だからそれ以来6年ぶりなんです。

■偶然とはいえ、いいタイミングでしたね(笑)。

そうなんですよ(笑)。

■留学して無事卒業はされたんですよね?

東テネシー州大学(ETSU)に留学していましたが、無事に卒業して現在は基本的には音楽活動をしつつなのですが、教えることのほうが多い生活なんです。
プライベートで教えているのとアート・スクールで教えているのを含めて、下は4歳半から上は60歳くらいの人まで、生徒数は全部で30名くらいになります。
教職課程をメインで専攻して、その副専攻としてブルーグラスとかのオールドタイム(・ミュージック)を勉強できる大学を選んだんです。

■なるほど、ミュージシャン兼教員なんですね。ツアーは6月4日から。まもなくですね。

そうなんです。


アルバム『A New Peace Within』への思い


Yahoo! JAPANを訪れたLeonaさん ■教員活動をしつつ、念願の1stアルバム『A New Peace Within』ができたということで。タイトルにはどういう意味が込められているんですか?

『A New Peace Within』は1曲目のタイトルでもあるのですが、私がアメリカで生活をはじめた当初は、英語で話さなきゃいけないし、家族も友だちもいないし、という状況ですごく大変だったんですが、がんばったおかげで友だちや支えてくれる人がいっぱいできて第二の故郷ができましたよ、ということを歌った歌なんです。

■なるほど。アルバムリリースっていうのはLeonaさんの活動のかなでもひとつの目標だったと思うんですが、なぜこのタイミングでリリースされたんですか?

ずうっと作りたいと思っていたんですね。曲もそれなりにそろっていたんですが、1曲、どうしてもこれを入れたい曲があったんです。

写真:Leonaさん


8曲目の『Life's Inspilation』って曲なんですが、私がアメリカに移ってから二人、おじいちゃんが亡くなっちゃったんですよ。 二人とも私がアメリカから帰ってこれないときに亡くなったので、ちゃんとした"さようなら"が言えていなかったんですね。

どうしてもおじいちゃんたちへの気持ちを込めた曲を書きたくてしょうがなくって、何度かトライはしたんだけど気持ちの整理がつくまでは時間がかかってしまい......。
で、やっと書けたんですよ。それが大学を卒業して新しい生活が始まってというところで。で、結婚もしましたし、新たな生活をスタートしたところだったので今のタイミングがいちばんいいだろうと。

■なるほど、そうだったんですね。

"ありのままの私"を表現しました

■アルバムのインナーにお父さん(徳武弘文さん)が写っていましたが、レコーディングにも参加してくださったんですか?

ええ。3曲だったかな、参加してくれました。
このアルバムのコンセプトが"ありのままの私"で、その私をみなさんに知ってほしいと。
で、(アメリカには)ブルーグラスの勉強をしに行ったんですけど、私は父の子として生まれて、父たちの音楽を聴きながら育っているので。
テネシーのブルーグラスだけを聴いて育った人とは違って、私から出てくるものもブルーグラスだけにはならないということもあり。ですから、自分とむこうで仲良くなった友だちに加え、父たちも巻き込んで作品を作ろうということになり、手伝ってもらったんです。

■基本的にはブルーグラスなんだけど、Leonaさんが生まれてから吸収してきたすべてがここにある、ということなんですね。

そうですね。

■今回はLeonaさん書き下ろしの曲と、トラディショナルが収録されているんですか?

そうです。自作は6曲なので半々です。ブルーグラスを知っている人も聴けて、まったくどういうものかわからないって人も聴けるアルバムにしたいっていうのがあったので、トラディショナルをそのままではなく、自分なりにブルージーにしたりアレンジをしてバラエティーにしました。

■すごいね。

いやいやいや(笑)。やっとって感じですよ。
今までは父親とか周りの人を見ていて、アルバムを作るってなんとなくどんなものかって知っていましたが、やっぱり自分の番になるとすっごく大変なのね。
1曲ずつをどうこうするほかにも、コンセプトをどう形にするかとか、アルバムを一つの作品をしてどうしなくちゃいけないかということを考えて作らなきゃいけないのでけっこう大変でしたね。

■Leonaさんのオリジナル曲はこのために作ったものなんですか?

このアルバムに関しては、今まで作って貯め込んでおいたものを入れました。

■レコーディングはアメリカで?

そうです。父が入っている3曲は日本で部分的に録りましたが、ベースはむこうですね。

■これはどういうふうに売っていくの?

インターネットで販売することを考えています。
父とも相談して父のサイトで購入できるようにしたり、自分のホームページでも販売できるようにこれを機にリニューアルしようと考えています。

■じゃあこのレーベルは自分たちで?

そうです。

■Mochi Recordsってありますが、この「Mochi(もち)」ってなんですか?

おもち。

■おもち!?(笑)

なんか日本名で何かないかなって探していたんだけど、けっこう使われていたのね。そしたら「おもち」だけは使われていなかったの(笑)。



1stアルバム『A New Peace Within』 ■そうなんだー(笑)。ジャケット撮影はどなたが?

それは大学で知り合った友だちが撮ってくれたんですよ。今、売れてる写真家のアシスタントについている子なんですけど、その友だちに撮ってもらって。Jill Philipsっていいます。

■いい写真ですね。

ありがとうございます(笑)。


写真:1stアルバム『A New Peace Within』


日本の震災、アメリカの竜巻......


Yahoo! JAPANを訪れたLeonaさん ■今回このアルバムのプロモーションも兼ねて、日本でツアーをやることになったんですね。

そうです。7か所。けっこうあちこち行きます。空き日がなくてちょっと大変だったんですが、後半1日空くので、そこはメンバーに日本観光をして楽しんでもらおうと(笑)。金閣寺見るとかね。

■じゃあ、このツアーのために教員としてのお仕事はお休みをとってこられたんですね。

そうなんです。大変でした。お休みの分の準備もして、さあ行こうと思ったら竜巻が来て、便が一日遅れちゃったりして。

■そうそう、大きな竜巻で亡くなった方もたくさんいらしたでしょう? あれってLeonaさんの住んでいるところに近かったんですか?


写真:LeonaさんとパートナーのJPさん


すごく大きな竜巻は私たちのところにはやってこなかったんですが、1個目の大きなのが小さくなりながら私たちのところを通ったんです。飛行機欠航のときは通らなかったんですけどね。
1個目のやつでも私の住んでいる近くで20数名の方がお亡くなりになって。
通ったあとは、大きな木がまっぷたつに割れて両側に折れ曲がっていたり......すごかったですよ。

私たちの住んでいるところはすごい田舎だからお庭に大きなトランポリンがあったりするんだけど、それが道をまたいだ向こう側に飛ばされていたり、持ち上げる力が恐ろしいんですよ。
だからみんな地下室に潜ったり、なるべく閉じこもれるところへ行きなさいって指示が出るんだけど、その上が通り道だったら隠れていても無理かなって。そのなかでも奇蹟的に助かった子もいたりして。

■日本も大きな震災に遭ったばかりですしね。

そうですよね......。

※ここからしばし東日本大地震のときの話に。Leonaさんもアメリカから都内の実家に連絡がつかず、しばらくパニック状態になっていたとのことでした。実家はご無事でした。

日本人女子のブルーグラス・ミュージシャンは珍しいかも

■音楽一家に生まれて、こうやって勉強して、アルバム作っちゃうんですものね。

はい。アルバムを作って、完全に完成ってなるまで父には聴かせていなかったんですね。
だからこうして完成して渡すと、なんだかすごく気になるんです(笑)。
「気にしない」と(私は)自分で強気で言っているクセして、どう思うかなってやっぱり気になっていて、で、予想以上に気に入ってくれてて、ちょっとビックリなんですけど。

■ふだんからブルーグラスが生活にしみ込んでいない私が聴くと、とっても新鮮ですよね。
でも、しみ込んでいないのについつい体が動いてしまう。
Leonaさんが今住んでいる地域ではブルーグラスっていうのは文化そのものなんですよね。

そうです。
その地域の音楽っていうのは、たとえばフィドルのために書かれた曲はそこに住んでいる人たちを躍らせることができてなんぼ、というものなんですね。
音楽は楽しい時間を過ごすためにひとつの手段であって、その地域に昔から住んでいる人たちは毎日牛や馬の世話という大変な仕事をして、夜とか週末にみんなで集まってワイワイ楽しく音楽を演奏して踊りんましょうという習慣が続いているところなんですね。
レストランに行っても流れているし、そこで演奏していたりするし、道端で聴いたりと、もうどっぷり。

英語は4年でずいぶんしゃべられるようになってケンカもできるようになったんだけど、歌を歌うのは別で。歌を歌うと伸ばすところでどういう口の開け方をしたらいんだろうとか、必死なんですよ。
だけど、これをアメリカ人が聴くと「おもしろい」って反応をするのね。

それは、私の英語は日本人的なジャパニーズアクセントも入っていながら、住んでいるところの英語ってすっごく訛っていて、それも入っているからなの。
前に(JPさんと)ニューヨークに旅行に行ったときに電車のなかでしゃべっていたら、
「君たちホントにそういう英語でしゃべるんだ。映画のなかだけの話かと思ってたよ」って言われるくらい違う発音なんですよ。私、もうそれが移っているので「なんでこのジャパニーズガールはこんな訛った英語で歌うんだ?」って言われるわけなんです(笑)。

(一同笑)

■Leonaさんの歌を聴いていて思ったんだけど、声質がこういう歌によくマッチしているなぁって思う。

そうかもしれない。たしかに。日本っぽくないよね。

■うん。日本っぽくない。キレイな声。ツアーを終えて帰って、向こうでもライブをやるんですよね?

帰るとちょうど6月のいろいろなフェスティバルの時期なんですね。
たくさんフェスティバルがあるので、そこかしこでいっぱい演奏して、あとは今住んでいる地元(東テネシー州)でちょこちょこライブをやって活動していますが、アメリカは広いのでいろんなところで演奏してみたいですね。

あと、最近はカリフォルニアでもブルーグラスのフェスティバルがあって受け入れられている地域はあるので、ジャンルにこだわらず、しかも日本人なので欲を出していってみたいなと。

■そうだよね。今すっかり忘れていたんだけど日本人なんだもんね。

そうそう。すっかり忘れていた? アハハハハ(笑)。

■日本人で本場テネシーに行ってブルーグラスやっている女子っているのかな?

女子で言ったらほとんど。たぶん日本で生まれ育って向こうに移って、っていうのはそんなにいないんじゃないかな。

■バイオリン、フィドルと20数年演奏してきたわけですが、自分の思い描いていた未来、姿にだいぶ近づいてきたって思いますか?

はい。このアルバムもそうですが、自分の作品を残していくってことが大きな夢のひとつなので、それが今かなって。ゴールは果てしないんだけど、小さくてもひとつづつステップは踏めているので楽しいですね。でも、夢はいっぱいあるから。まだまだ欲もいっぱいあるし......。夢の途中かな。

アルバムを作るのはさっきも言いましたが生みの苦しみがあるんだけど、できたらそれはすごい達成感だし。それはすごくうれしかったのね。

■じゃあ、ツアーでいっぱい売ってこなくちゃね。

そうですね。がんばって売ってきます(笑)。今後インターネット販売も考えていますので、よろしくお願いいたします。

---6年間での彼女の成長が、言葉からもアルバムからも伝わってくる、そんな思いのインタビューでした。気になった人はアーカイブをご覧ください♪

ツアー日程とアルバム紹介

2011/6/4(土)栃木 アコギ基地(外部リンク)、開演19:00

6/5(日)東京 Rocky Top、開演19:30、電話:03-3571-1955

6/7(火)高知 アルテック、開演19:00、主催:高知アメリカン・ルーツ・ミュージック・パラダイス

6/8(水)東京 Back In Town(外部リンク)、開演19:30、電話:03-3353-4655

6/9(木)大分 カンタループ、開演20:00

6/10(金)大阪 アナザードリーム(外部リンク)、開演19:30、電話:06-6211-5759

6/12(日)京都 ケニーズ(外部リンク)、開演14:00



1stアルバム『A New Peace Within』 Leona/A New Peace Within
■収録曲
01.A New Peace Within
02.International Date Line
03.Little Cabin Home on the Hill
04.Endless Summer
05.Close By
06.Roly Poly
07.Cherokee Shuffle
08.Life's Inspiration
09.Gypsy Spin
10.Shade's of Blue
11.Nobody's Love is Like Mine
12.Soldier's Joy





●協力:Mochi RECORDS
●写真、文:Yahoo!オークション



読者コメント(2件のコメントがあります)

Rシナモン様

コメントありがとうございます♪
CDを毎日聞いてくださっているなんて、とっても嬉しいです、ありがとうございます!
Little cabin home on the hill の私が歌っている歌詞はこちらです。↓私のお気に入りの曲です♪

(平歌1)
Tonight I'm alone without you my dear
It seems there's a longing for you still
All I have to do is sit alone and cry
In our little cabin home on the hill
(サビ)
Oh, someone has taken you from me
And left me here all alone
Just listen to the rain beat on my window pane
In our little cabin home on the hill

(平歌2)
I hope you are happy tonight as you are
But in my heart there's a longing for you still
I just keep it there so I won't be alone
In our little cabin home on the hill

(平歌3)
And now when you have come to the end of the way
And find there's no more happiness for you
Just let you thoughts turn back once more if you will
To our little cabin home on the hill

投稿者:Leona | 投稿日:2011年10月25日 12:19

6月5日ロッキートップのライブに行ってから、レオナさんのファンになりました。購入したCDも毎日聞いてます。Little cabin home on the hill を聴くとなぜか涙がでてきます。ところでこの曲の歌詞を英文で教えてもらいたいのですが、可能ですか?よろしくお願いします。

投稿者:Rシナモン | 投稿日:2011年10月24日 01:10

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