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KOJIさんライブレポート 〜未来航路への船出〜

ギ タリストKOJIさん初のソロライブが、去る11月17日スイートベイジル(STB139)にて昼夜2回行われました。本来は夜のみの1公演の予定だった のですが、チケットを入手できなかったファンの声をくんだKOJIさんサイドと、スイートベイジルサイドの粋な計らいで昼間に追加公演を行ったのです。ギ ターラボの取材は夜の公演。昼間に一度やっているので、緊張感が少し薄らいだろうということで行ってまいりました。さあ、どんなステージだったのか、お伝 えすることにしましょう!



KOJIライブ「GUITAR STUDY」

日時:2005年11月17日(金)
会場:スイートベイジル(STB139)東京六本木

KOJIさんが初のソロアルバム、「Primary Color」をリリースしたのが11月16日だからこれはその翌日のできたてのほやほやの、ソロ初ライブということになる。
インタビューでお会いしたのが11月初めのころだからまだ2週間しかたっていない。「今自宅で練習してますよ」「緊張しますねー」「オレだけヘタやったらかっこつかないし」......、といろいろ話してくれたKOJIさん。さて、どんなライブになったでしょう。







師匠との共演

スイートベイジルは、その日いつものスイートベイジルとは若干様相が違っていた。といっても外観のことではない。客層の話である。
そ りゃそうだ。だって今日の主役は、元ラクリマ・クリスティのKOJIさんなのだ。ビジュアル系ロックバンドの看板ギタリストなのだ。言うまでもなくすらり とした長身、長い手足、金髪、黒のレザーパンツが似合う、どちらかというとかわいい系の美青年なのだ。若い女の子が多くて不思議はない。
みんなアルバムを聴いただろうか。今のKOJIさんの等身大の音を聴いただろうか。そのうえでこの場にやってきているのだろうか? そんなことを考えているうちに、定刻となった。

ステージにメンバーが登場する。
ドラム・土方幸徳さん、ベース・石川具幸さん、キーボード・小池敦さん、そしてギターにKOJIさんの師匠のひとり、NANIWA EXP.の岩見和彦さん。
最後に手を振りながらKOJIさんが登場した。うれしそうだ。
満面の笑みってやつだ。ラクリマを辞めて半年。長かったのか短かったのか......。いずれにしても、今の自分を聴いてもらうことがKOJIさんにとっては最大の喜びのはずだ。KOJIさんが青いギター(キラーズギター「バイオレーター」)を抱えて、ショーは始まった。




【セットリスト】

1部:
01.Greenback*
02.JASMIN
03.Blackstone*
04.White Horses*
05.Deep Blue sea*
06.METEOR

2部:
01.My Lover Soul
02.Believin'
03.Chocorate Box*
04.KOYA SAMBA
05.未来航路
06.Still...


アンコール
01.Olive Crown*
02.S・L

(*アルバム「Primary Color」収録曲)




ソロ曲中心の1部

アルバム「Primary Color」は実によくできた、細部まで凝ったつくりのアルバムだったので、ライブでどの程度表現されるのか気になっていた。
KOJIさんもインタビューのとき「どうアレンジするかで悩んでる」と言っていたが、結果的にアルバムのよさを損なうことなくパフォーマンスされていたと思う。

少しではあるが、いくつか楽曲を紹介をしよう。
「Greenback」 はアルバム「Primary Color」のオープニングチューン。スタジオ盤に収録されていたイントロのアコギ部分はカットされて、いきなりエレキで始まった。豪快なロックチューン だ。KOJIさんのギターは、ほとばしるエネルギーを発散させながらもしっかり歌っている。

3曲目の「Blackstone」では岩見さんがアコギに持ち替えた。イントロでKOJIさんがやらかしてしまった(笑)。やり直しで無事完奏。さび直前の間(ま)と、さびが実に気持ちいい楽曲だ。


「White Horses」はアルバム中もっともドライブ感にあふれた楽曲。
KOJIさんのエッジの利いたソロももちろんすばらしいが、バックを務める岩見さんのカッティングの心地よさにベテランならではのすごさを感じた。これだけのバッキングをしてもらったら、そりゃあ気持ちよく弾きまくれますね、KOJIさん。

「Deep Blue Sea」は、かのゲイリー・ムーアを彷彿させるバラード。ロックギタリストならぜひ挑戦してみたいタイプの楽曲だ。若い子がこぞってコピーしそうな名曲の気配。

ここで1部が終了した。




バラエティーに富んだ2部

2部が始まった。KOJIさんは赤いギター(キラーズギター「マーティー」)だ。岩見さんの楽曲が続く。
「Believin'」は岩見さんの代表曲。もちろん岩見さんのレスポールが心地よいディストーションサウンドを聴かせる。
ここで、負けじとKOJIさんもソロで絡んだ。「Believin'」は過去にオリジナルのNANIWA EXP.での演奏と、松原正樹さんとの共演で聴いていたが、今回は初めて聴いた曲のようだった。演奏者が変わるとここまで変わるものなのだ。音楽って生きている。

「Chocorate Box」では、サックスのNaohさんがゲストで登場。この関西出身のサックスプレイヤーは、土岐英史さん(土岐麻子さんのお父上)のお弟子さんで、そのファンキーなプレーには、うならされた。すごいプレーヤーがいたものだ。知らないって怖い。逆に言うと音楽シーンは奥が深いのだ。

「未来航路」はラクリマ時代の曲だ。これを取り上げようかどうか、かなり迷ったらしい。
ここではオーディエンスから「歌ってー!」の声があがり、大喝采。テレながら「歌えないよー。オレカラオケで歌えるのだって、限界ラバーズだけだもん」これには場内大爆笑。スタートの夜にふさわしいタイトルの楽曲は、歌なしバージョンで演奏されたのであった。







「Olive Crown」事件

アンコール。
ここでライブレポート担当としての悩みごとが発生。「Olive Crown」は追加公演の昼の部では演奏しなかったというのである。
「最初にチケットを手に入れてくれたみんなへの感謝を込めて」とMCされたのだが、こちらとしては昼間見た子の反応が気になるのだ。
終演後KOJIさんに相談したが、悩んで結論が出せないKOJIさん。「後日回答します」との返事をいただいた。ファン思いなのだ。
数日後、本人がその辺のいきさつも含めブログにセットリストを公開してくれた。ファンの子たちの反応も温かい。ステキなファンに恵まれたKOJIさんなのである。

KOJIさんにしてみれば、信頼の置けるプレーヤーに囲まれて演奏することで安心感もあったろうし、なによりファンの前で演奏できる喜びが、全身を満たしていたろうと思う。それがひしひしと伝わってくるライブだった。
でもMCはボロボロ(笑)。ふだん人前で話すポジションにいなかったから仕方ないよね。でもバンド名の話で、「オレと岩見さんのバンドだから、岩石(がんせき)か......。頭に「猿」つけないでね」、というのはウケた。







未来航路への船出

終演後、楽屋でKOJIさんと少しだけ話をした。予想以上に冷静だった。
喜びでいっぱいのはずなのに、少々へこんでいるようにも見えた。
その場の空気にただ流されるのではなく、自分で作った基準点をクリアできたかどうか、ということに思いを逡巡させるKOJIさんを見た。もちろん岩見さんと自分を比較して、「まだまだだ」という思いもあっただろう。アーティストなんだなと思った。
「ともかく、初ソロライブおめでとうございます。お疲れさまでした!」と声をかけた。

岩見さんにもごあいさつをした。ギターラボでは夏の松原さんに続いてのサポートでの登場。来年ソロアルバムをリリースして、単独で登場してくれることを約束してくれた。

全体的にKOJIさんのはっちゃけぶりが気持ちよく、サポートにまわる岩見さんのとっても大人で堅実なプレーが冴え渡ったライブだった。
また個人的には、2部の「Chocorate Box」から登場したサックスのNaohさんのプレーも印象に残った。とってもファンキー! で、カッコいい。KOJIさんとのソロ掛け合いも見ものだった。
ファンの子たちもきちんと予習してきたようだ。なんてステキなファンだろう。ありがたいものですね。

「元ラクリマのKOJI」が、「ギタリスト・KOJI」としてスタートラインに立った。KOJIさんの「未来航路」への船出だ。とびきりステキな仲間と、ステキなファンに見届けられたまだ見ぬ航海への船出である。それを再確認することができたライブだった。




●文:Yahoo!オークション
●撮影:江隈麗志 ●協力:株式会社スウィートチャイルド ●スイートベイジル(STB139)
●ギター情報:キラーギターズ・鈴木洋一



「KOJI / Primary Color」ジャケット画像【KOJIさん最新情報】

初のソロアルバム「Primary Color」発売中!

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