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KOJIさんインタビュー Vol.5

バンドを離れソロ活動に旅立ったKOJIさん。その素顔に迫るインタビューもいよいよ最終回! 音楽を通じたいろいろな出会いを大事にしたい、というKOJIさん。次はどんな「音楽」をひっさげ登場してくれることでしょうね。



KOJIさん

お借りしているんですが

■アコギって音の違いがはっきりわかるじゃないですか。

そうですね。楽器屋さんで弾き比べてもはっきりわかるし、高いもの安いものの違いがね。これはぼくの勝手な考えなんですけど、レコーディングのときなんか、エレキギターの音の違いは楽曲になったときにそれほど影響しないと思うんですね。


たとえば50万円くらいの価格差があったとしてもですよ。アコースティックギターは5万円のと50万円のがあって、50万円のほうが今欲しいリッチな音が鳴るんだとしたら、迷わず50万円のほうを選びますね。なんでこんなに違うんだろうって。

■いままで、アコギを買って所有していたことはありますか?

安いやつなんですけど、練習やライブで使うガットギターを持っていたんです。レコーディングで使用するものは、お借りすることが多かったですね。高いのをお借りして弾いていると、楽器屋さんへ行って安いのを買うことがためらわれたり……。

■それで思い切ってそれを。

これはお借りしているんです(笑)。

■あ、そうでしたね。失礼しました。いつか返さなきゃ……。

うん。でもこれ使っていて気に入ったら、買っちゃうかもしれませんけどね(笑)。


KOJIさん■ギターに関してはコレクターではないんですよね。

ちょっと前は「プチ・コレクター」くらいでしたけどね。ビンテージのエフェクターとか買ったりしましたし。でも壊れるんですよ。壊れたことで作業が止まると、気まずいんですよね。なのでもう壊れないのがいいな、と思って。

■アンプは何を使用していますか?

Dr.Z というアメリカの小さなメーカーのものを使用しています。ツマミが2つくらいしかない不器用なアンプなんですが、信頼しきって使っていますね。どんな大き なマーシャルにも勝てるアンプなんです。ちっちゃなアンプなんですが、音に主義主張があるんですね。それで気に入って使っていますね。

■エフェクターはなにを使われます?

そうですね。ライブでリードをガッとひずませたいときに、ピート・コーニッシュという人が作ったピーツ・ファズっていうのがあるんです。それを使ったり。ローディーの子が持っている小さいけど高価なエフェクターを借りて使わせてもらったり。買わないで(笑)。


■今は一日どれくらい練習していますか?

時 間が許す限りギターにさわっています。プロになって10年以上やっていても、苦手な動きがあるんです。毎日毎日練習していても指が動かなくて。「こいつ、 動く日くるのかな」ってくらい。でもとりあえず毎日ね、不安だから。曲を作っているときでも、休憩のときに弾いたりしているし。あと最近ハードディスクレ コーダーを買ったので、ふだん見ない番組でもなんでも録画してあるんですね(笑)。それを夜中に見ながら、運指の練習をしていたり。もうそろそろ煮詰まっ てきたので、岩見さんのところへ行こうかなあなんて思っていますが。

■時間があればさわっている、という感じですね。

そうですね。好きですね、弦の感触が。苦手な動きに関しては、ほかの難しいフォームなんかも練習で克服できてきているのに、それだけはダメで。「なんでいつも動かへんねん」っていうのがね。

■自分で曲を作られるので、その場合苦手な運指はしない曲を作るとか(笑)。

作 るとそうなるし……。でもそれもいやなんですよ。なんでも器用にこなすギタリストを見ているとやっぱりうらやましいし。自分で作るんだから無理してそれを 入れなくてもいい、という考え方もあるんだけど、自分はやっぱりギターを上手に弾けるようになりたいし。苦手な部分は克服したいですよね。ただ今は作曲で もギターソロでも、そこは省きますよね(笑)。まだ上達が遅いみたいで。


音楽を通じて、もっとたくさん出会いたい

■岩見さんのところにはけっこう回数行かれているんですか?

いえ、結局月に1回くらいになっていますね。教えてくれるレベルが高いし、一言、ちょっとした言葉でもいろいろ考えさせられることが多いので、消化しきれないんですよね、短い時間だと。1か月くらいかけてそれを消化する、という感じでしょうか。

■岩見さんの教え方はどうですか?

優 しいけど、厳しいです。♭5をぼくが弾くとジャズっぽくならないのに、岩見さんが弾くとジャズになるんですよね。その大切さを教えてくれたり。「そこは人 指し指でいったら美しくないねん」「そこは薬指でこういかな」って、どうして美しくないといけないのかな、って思ったんですけど、練習しているうちに理由 がわかってきて。美しいフォームって理にかなっているんだなあって。
人を感動させる術を岩見さんとか、渡辺香津美さんとかは知っていらっしゃるん ですよ。それを盗まなきゃって、そう思っています。言いはること(言ってくれること)が厳しいんですね。「歌ってない」とか厳しいお言葉が飛んでくるし。 「今それを言われると痛いです」みたいな(笑)。

■岩見さんご自身も「ジャズを勉強せにゃあかん」と思ったっておっしゃっていましたが、そういう先人から伝え受けてるわけで。

ぼくも岩見さんくらいの年齢になったら、ああいうふうになって、ただギターを弾くってことだけじゃなくたくさん伝えられたらな、って思いますね。今言うとこそばゆいですけどね(笑)。そういう出会いを大切にしたいですよね。


■KOJIさんが描く未来像はどんなですか?

さっ きも言いましたが、人とのコミュニケーションを取ることがあんまり上手じゃない自分が、音楽に助けられて出会いを繰り返していますので、音楽で出会ってい くことを大切にしていきたいと思っています。本当にいつどこでどんな出会いがあるかわからないので、音楽をやっていると。全然知らない人に曲を書いて渡し て、採用されるかどうかはわからない、みたいなこともやってみたり。で、結果をどきどきしながら待っていたり。
自分の曲を歌ってほしいと思うボー カルの子がいて、その子といっしょに曲づくりを始めていたり。そこそこ有名なアーティストがツアーメンバーを募集していて、「オーディションがあるんだけ ど受けてみる?」という話があって「うわっ、オーディション、やりたい!」っていうのもあったり(笑)。自分のレベルがわかるじゃないですか。バンドやっ てきましたけど、バンドっていうのは自分の欠点を補ってくれたり、逆もあったりとか。自分がギタリストとしても、人間としても世間で通用するのか? って いうこともあって。オーディションもやってみたいなって思うし。そこでまた出会いがあるわけじゃないですか。そういうことをひとつひとつ大事にすれば、ま た次の出会いがぼくを待っていてくれると思うし。今出会ったものをダメな出会いにしたら、それで終わっちゃうと思うし。たくさん出会って行きたいですし。

メジャー・デビューしてからぼくも知り合い増えたなあって思うんですけど、日本の人口からみればちょっとだし、世界の人口から見ればもっとちょっとだし。いろんな人たちと出会っていくためにも音楽を続けて行きたいですね。


■音楽を通じた出会いを通して、ミュージシャンとしても人間としてもひとまわりもふたまわりも大きくなりたい、間口を広げたい、ということですよね。

そ うですね。それも自分の生きかたのひとつだと思うし。また、今まで応援してくれたファンのみなさんのためにも音楽を作りつづけていきたいから。そういう部 分と、これからどういう形になるかはわかりませんが、自分の音楽を発信していき、共感してくれる人を増やしたいとも思います。それがいちばん大事なこと じゃないかな。そう思います。今きちんと準備をして、どういう発表ができるかはわからないですけどね。

■オーディションの結果はまだ?

まだなんです。

■ひょっとするとそこも合否の結果を知ることなく、ずるずると……。

あははははは(爆笑)。こういう人生かい。

■ある日ひょこっとメールが届いて

何日に来て、とか書いてあって……。

■そのままずるずると10年たっちゃいました、みたいな。

そりゃそれでおもしろいかもしれないなあ。

(一同爆笑)

■音楽を通じて何を伝えていきたいですか?

自 然と体が動いてしまうような音楽をやっていきたいな、と思います。飲んでて音楽がかかっていても、日本人ってなかなか踊らないじゃないですか。ぼくもそう なんだけど。そういう自分を変えていくことも必要だと思っています。それをギターで表現をするにはちゃんとしたグルーブも生み出せないといけないと思いま すし。でもそれをギターでやってみたいと思っています。人間がやるからこそ生み出せるグルーブを大事にしたいと思います。


KOJIさん自分をもっとがんばって

■これから音楽をやろうと思っているみなさんへメッセージを。

自 分ひとりじゃなんにもできないですよね。ひとりで全部やりたいという欲求はるんだけど、人とかかわっていかないとできないことだから。生きるってことが、 人とかかわっていかないとできないことですよね。音楽やギターをがんばる前に、自分をもっともっとがんばってほしいと思います。そしてひとつひとつの出会 いを大切にしていってほしいと思いますね。

■今日は楽しく内容の濃いお話、本当にありがとうございました。次の予定が決まったらお知らせくださいね。

こちらこそ、楽しかったです。ありがとうございます!



---自分をがんばる! 今回もすごくいい言葉をくださったKOJIさん。前向きなその姿には何か熱いものを感じずにはいられませんでした。また次の活動が決まったら、新しいKOJIさんとして登場していただきたいですね。

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