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KOJIさんインタビュー Vol.1

3月21日のライブが、La'cryma Christiのメンバーとしての最後のステージとなるKOJIさん。岩見和彦さんからのご紹介でギター・ラボ初登場です!



KOJIさんゼロからはじめたい

■このたびは岩見さんからのご紹介で、こうやってお会いすることができたわけですが、岩見さんとKOJIさんは師弟関係ということでよろしいんでしょうか?

そ うですね。ぼく、高校生のころ、ジャズ・ギタリストがカッコいいなぁと思っていまして。たまたまぼくがアルバイトしていたスタジオに、ジャズを練習されて いている先輩がいて、その方からジャズ・ギタリストの方の話をいろいろ聞いていたんですね。でもそのころは若かったので、ロックのほうが好きだったし、や りたかったんですけど、いつか自分が大人になったらジャズを弾けるようになりたいなぁと思っていたんです。

大人になった今、いきなり街のジャズ・ギター教室に行く、という手もあるんでしょうけど、いい出会いがあったらなぁと思っていたんですね。



そこにナニワエキスプレスのコンサートを見に行くという機会ができて、そのコンサートで岩見さんのプレイを拝見したんです。うわっすっげぇー、うまいー、と思いましたね。

友だちがその舞台を制作していたので、話の流れで「じゃあ今度岩見さんと飲みに行こうか」ということになり連れて行ってもらったんです。

そ こで岩見さんに、もっとうまくなりたいけど、壁も高いし、なかなかジャズへの扉も見つからない、という話をしたら「じゃあ一度レッスンに来る?」と言って くださったので、ぜひということでレッスンに行ったんです。そしたらその内容が自分が習いたかったこと、やりたかったことと一致していたので、「これから もよろしくお願いします」と、あらためてお願いしました。去年の夏のことなので、つい最近です。


KOJIさん■KOJIさんはすでにプロで活躍されているにも関わらず、岩見さんの門をたたいたわけなんですね。

は い。自分がやってきたことやキャリアを、「ゼロ」にして習いたかったんです。なので、自分は今までこんなんやってきましたということも話さず、ずぶの素人 のつもりで。岩見さんにはフラットな目で見ていただきたかったんです。ぼくは10年プロとしてやってきているんですが、そういうことが無に等しいくらいの プレイを見せていただいて、あぁ、あんなふうになりたいなぁ、と思いましたね。

■なるほど。それが高校生のころあこがれたジャズ・ギタリストへのはじめの一歩になるんですね。ではぐうーっとさかのぼって、そもそもKOJIさんがギターを始められたきっかけを教えていただけますか?


ぼくは「MTV」をあたりまえにテレビで見られる世代だったんですね。そのころLAメタルとかがはやっていて。きっかけはそれらのビデオクリップのなかに登場する外国の女の人、金髪が好きだったんですよ。

(一同大爆笑)

だってMTVを見ているときれいな金髪の人がいっぱい出てくるじゃないですか(Yahoo!オークション注:ビデオクリップに登場する女性のことをさしています)ちょっとセクシーな衣装だったり。

■そのころ何歳だったんですか?

えーっと、15歳くらいかな。

■そりゃもう当然ですね。

ですよね、多感なころですものね(笑)。はじめはそれが目的で毎週ビデオ録画していたんですね。友だちとの会話もそれが話題の中心だったんですね。


そ したらそれらの曲を演奏しているバンドに詳しいやつがいて、説明をしてくれるんですね。そんななか、たまたまヘビー・ローテーションで「デイヴ・リー・ロ ス・バンド」がかかっていて、そのバンドでスティーヴ・ヴァイという人が、ハート型のギターを演奏しているのを見まして。うわっ、カッコいいなぁと思った んです。それからヴァイについて本で調べたり、CDを買って聴いたりして。それで完全に、ギターを弾きたいって思いましたね。

■うーん。MTV、スティーヴ・ヴァイ……。今までのギターラボはベンチャーズ、ウエス・モンゴメリー、ツェッペリン、グランド・ファンクあたりの時代だったのに(笑)なんだか隔世の感がありますね。

そ うですねー。あとあの時代は「ガンズ・アンド・ローゼス」がすごい人気で。その存在も大きかったですね。テクニカルなヴァイも大好きだったけど、技術的う んぬんではなく、「ロック」っていう匂いが強烈なガンズも好きでしたね。自分はそのころは全然ギターは弾けませんでしたけど、そうでなくても、こんなふう になれるかも、という存在として好きでした。


ストラトキャスターを弾くKOJIさん
裏づけのない自信

■そのころはどんな少年だったんですか?

中 学のころは高校に入ったら髪を伸ばそう、とか思っていて(笑)。それまでは外で遊ぶことも多かったのですが、高校に入ったら家でギターの練習をすることが 多くなって。友だちづきあいが下手な子どもだったのかもしれませんね。友だちも少なかったし。同じようにギターを弾く友だちが家に来て、お互いに教えあう というか、タブ譜の読み方とかね。はたから見たら変なやつというふうに映っていたようです。

■最初に買ったギターのお話を聞かせてください。

最 初は通信販売で買いました。サミックっていったかな? ギターと、アンプとかセットになっているやつです。韓国製で。(Yahoo!オークション注:サ ミック=Samick。韓国のメーカーです)ヘッドがとんがっていて。「とんがっているヘッド」がマストだったんですね。「とんがっていないとダメ だぁ」って(笑)。あとアームのつけ方もわからずに、ただ差し込んでくるくる回して、あれ? って。きっとアンプにつないだら変わるんじゃないか、とかね (笑)。でも届いた日はすっごくうれしかったですよ、大きなダンボールでね。楽器屋さんとかね、ちょっと怖くて行けなかったんですよ。なんか怖いおにいさ んがギンギン弾いているじゃないですか(笑)。

■そのギターは今はどうしていますか?

あ、それはもうなくなりましたね。高校のころにペイントしたりしてボロボロになって……、それで廃棄したと思います。


■初めてバンドを結成したのはいつごろですか?

ぼ くの高校は、音楽好きが多くってバンドもたくさんあったんです。軽音楽部っていうのがありまして、ぼくは入部しなかったんですけどその部員の友だちができ たんです。で、新入生歓迎会だったと思うんですが、そこにその友だちと組んだコピーバンドで出演しました。それが最初です。ラクリマでドラムを叩いている レビンも同じ高校で軽音楽部だったんです。

■どんなコピーを演奏したんですか?

コピーバンドだし、学生だし、明確な思い なんてなくって、メンバーそれぞれが、好きな曲を選んできて「これやりたい」って感じだったですし。ボーカルの女の子もいたので、リンドバーグとホワイト スネークとガンズとレベッカと、みたいな(笑)。ぼくはガンズをやろうと言った記憶があります。

■じゃあそれらを全部コピーするのは大変だったんじゃありませんか?

えぇ。 スコアのある曲はそれを頼って、そうじゃない曲は耳コピ(耳コピー)でやったんですが、当時はそんなにきちんとやっていなかったと思うんですね。今思え ば、きちんとやっておくんだったなぁって。耳コピも、先輩から「耳コピができるようじゃなきゃあかんよ」って言われてやっていたんで。


■そのころはまだ「この道でプロになってやるぞ」というふうには考えていなかったんですよね?

い や、なんかねぇ、そのころすでに「プロになるぞ」って決めていたんですよ。ギターだって正直上手じゃなかったですけど。でも高校3年生になって周りが就職 活動をしはじめたときに、先生から「きみはどうするの?」って心配されたんですけど、ぼくプロになるからって(笑)。「そんなん絶対無理や」「そんな簡単 なもんじゃない」って親にも言われまして。いや大丈夫でしょ、なれると思うんやけどなぁって、何の裏付けもなく言っていましたねぇ(笑)。

■でも自分を信じるってすごく大事ですよね。

そ うですね。あのころ少しでも不安になって、無理かな? って思っていたら、たぶん今のぼくはいなかったと思うんです。バカだったなって思うんですけど、バ カでよかったんだなぁとも。進学も考えなかったし。就職も、自分は同じ会社で何十年も同じ仕事し続けられるのかなぁ? っていう疑問もあったし。

そ れならアルバイトしながらでもミュージシャン目指したほうがいいなって。お金で苦労はしても、やりたいこと目指したほうがいいよなって、そう思っていまし たね。環境が音楽を選ばせたのかもしれません。音楽をやるということが、自分の選択肢のなかでもっとも素晴らしいことだったんです。


---自分ができないことをそのままにしておけない性格のKOJIさん。そのうちボーカル入りのアルバムが聴けちゃうかも……。次回もお楽しみに!

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