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角松敏生さんインタビュー Vol.4

角松敏生さん アルバム「THE PAST & THEN」のライブも残すところ12月16日、17日の2日間のみとなった角松敏生さんのインタビューVol.4。いよいよ最終回です!



角松敏生さん



バンドのメンバーも含め「角松敏生」だと

■角松さんといえば、そのバンドのメンバーのすごさも話題になることが多いですよね。

そりゃもうみなさん一国一城の主(あるじ)ですからね。

■角松さんのバンドに参加されてから、どんどん力をつけていかれた方も多いと思うのですが......。

というより、みんなで悩んで大きくなったという感じですかね。
いろいろつながりが広がっていきますからね。それは、彼ら自身の力が一番大きいんですよ。あえて言うなら、僕がバックバンドのミュージシャンにスポットが当たる活動をしてきたということもあるかもしれませんよね。
僕 が「オレだけを聴くな。オレの好きな音、好きなミュージシャン、信頼している人。これをまとめて角松敏生なんだから」ということを常にファンに対して展開 してきたので、ファンもそういうふうに聴いてくれるようになったんですね。それが彼らの活動を後押しした、ということもあったかもしれません。




今は過渡期かもしれない

■なるほど。パーマネントなバンドではないにしても、ある程度固定されたメンバーですよね。

まあ、「角松敏生を囲むミュージシャン」。本人たちはそれじゃ嫌かもしれませんが(笑)、リスナーのなかではそういう見え方をしているかもしれませんよね。
ただ僕としては今はあまりそういうふうには思っていなくて、もっとほかのミュージシャンとの付き合いもフレキシブルにしてみたい、って思っているんです。バックというより対等ですよね。そういうあり方でやっていきたいですね。

ずうっと同じ人たちとやるのも、それはそれでいいんですけど、一度それをスポンとやめてみるのも、おもしろいだろうし。それでまた戻ってくるということがあってもいいだろうし。今ある意味過渡期かもしれないしね。
来年25周年なんで、そういうアニバーサリーにはみんな集まって同窓会的にやるのも楽しいでしょうしね。

■角松さんはご自身がプロデューサーですが、たとえばどなたかにそれをやってもらったら、また違う自分が出ておもしろいかもね、なんて思うことはないですか?

うーん。今はまったくないですね。今サウンドメイキングに関してすごく貪欲(どんよく)な発想があるんですが、それをどうしたらいいかな? って行き詰まることもないですし。
結局そのサウンドに自分のボーカルが乗っかるわけで、そこは誰にもいじらせないという信念があるのでそれはないでしょうね、きっと。
だ から80年代にニューヨークでプロデュースしてもらったのは、方法論の勉強だったんです。彼らのやっている最先端の技術の方法論を学ぶ、というね。今は方 法論なんていうのは幾通りもあるんでね。機械が発達しちゃったから。海外のプロデューサーにやってもらって前より良くなった、っていうくらいならやめちま えみたいなね(笑)。




愛用のTaylorと角松敏生さん



25周年、という特別な感慨はないけど

■さきほど来年で25周年というお話が出ましたが、なにをやろうということは企画中ですか?

アルバムをオリジナルで出し、アニバーサリーイベントをやろうかなと。25周年、四半世紀なんで大きなところで一発ドンッと。20周年ライブのときみたいなことをやろうかなと、思っているんですけどね(この件に関してはインタビューの最後にお知らせがあります)。

■25周年って一口に言いますが、これはものすごい長さですよね。

うーん。まあ言われるとそうですよね。その意味ではクオリティーを落とさずにやってこられたというのはありがたいことではあります。まあ、でも1年が25回つながっただけですよっていう感じですよね。1年なんてあっという間じゃないですか。
文明が発達していけばもっと短くなっていきますよね。なので、みなさんおなじみの「あっという間の1年」が、25回続いただけですよってね(笑)。だからあんまり感慨というものがないんですよ。「25年もやってきたんだなあ」っていう感慨がね。

そ れは多分、僕個人の生活が独身で子どももいないし、両親も健在でいっしょに住んでいるし、自分を取り巻く生活環境が変わっていないっていうこともあると思 うんです。だから「思えば遠くへ来たな」っていう感慨を感じるような、人間としての変化があまりないことも影響しているんじゃないかな(笑)。

■でもデビュー時の年齢より、長くやっていますよね。

そうですね......。そうですよねー(笑)。そう言われてみると長いよね。

■角松さんがデビューした年に生まれた子は、もう大学を出て就職していますよ。

そう。だから最近コンサートには親子2世代で来られる方が多いんですよ。「若い子来てるな」って見てるとそういう子はたいがい親がファンでね(笑)。




規則正しく不健康

■変な点で感心するんですが、ルックスの点ではそれを感じさせないですよね。

ああ、それは「老けませんね」ってことですか? 実は見えないところは老けてるんですよ。

(一同笑)

■何か鍛錬されています?

なーんにもしてないです。よく言われるんですけどね。
「鍛えたりしてるんですか?」「いや全然していない」って。
すごい不健康ですね。でも規則正しいかもしれないな。規則正しく不健康なんです。

(一同笑)




角松敏生さん



変な声のヒミツ

■声を維持するためにタバコやめるとか、お酒減らすとか......。

タバコやめたら声が良くなるかもしれないですけど、やめたことないからわかんないっていうだけで。
僕ね、タバコを本格的に吸い始めたのは30歳過ぎてからだし、それまではふかす程度でね。本格的っていっても、1日10本くらいですよ。酒は毎日飲んでいますよ。
(山下)達郎さんはずいぶん前にタバコをやめられて、ライブで「すっごく声の調子がいい」っておっしゃってて、「ああ、そうなんだろうな」って思ったんだけど、自分ではやめる気がないし。昔よりいい歌が歌えているから「まあいっか」って(笑)。

でもね、最近風邪ひいたりして耳鼻咽喉(いんこう)科に行くと先生が「あなたのノドは大変ね」って言うんですよ。
「え?  なんでですか?」って聞くと、「これ声出しづらいでしょ。すっごく無理して声を出しているはずです、あなたの声帯は」って。僕自身はそういうふうに感じ たことはないんですが、相当無理している声帯みたいなんです。それがこのなんともいえない変な声になるんじゃないでしょうか(笑)。

(一同笑)

■今日は長時間に渡り、どうもありがとうございました。

いえ、こちらこそありがとうございました。




ライブでの発言

25周年を迎えるにあたって、特別な感慨はないと語っていた角松さんですが、12月2日中野サンプラザで行われたライブのなかで、興味深い発言をしていましたので、概要をお伝えしましょう。

「僕 は25年間、活動凍結期間も含めてですが、自分の仕事で達成感を味わったことは一度もありません。だから自分に対して25年間よくやったな、という25周 年するつもりはありません。こんな僕に愛想をつかさず25年見守ってきてくれた、この会場に来てくれているみなさんも含めたファンの方に、25年間ほんと にどうもありがとう。という気持ちを込めて25周年を迎えたいと思います」
会場から大喝采(かっさい)が起こったのは言うまでもありません。




---さあ、いかがでしたか? 角松敏生さんインタビュー。来年2006年がデビュー25周年という節目の年になる角松さん。どうぞお楽しみに!



●撮影、文:Yahoo!オークション
●協力:株式会社ビーンズ ●協力:BMG JAPAN
「角松敏生/THE PAST & THEN」ジャケット画像 THE PAST & THEN / 角松敏生

10月26日発売
DVD付き初回盤:3,675円(税込) BVCR-18054?5
通常盤:3,059円(税込) BVCR-11076

■収録曲
01.RAIN MAN
02.飴色の街
03.リカー!!
04.Can't You See
05.氷の妖精
06.Maybe It's Love Affair
07.I'm Lovin' You
08.Lady In The Night
09.5000マイルのカウンター
10.I'd Like To Be Your Fantasy

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