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30th Anniversary Complete Live Tour

角松敏生さん [new]遅くなりましたが、30周年アニバーサリーライブの最終章「30th Anniversary Complete Live Tour」。その初日、5月31日にNHKホールにて行われたライブの模様をお伝えします。




「REBIRTH1~re-make best~」

まずはじめにお伝えしなければいけないのは、このツアーは30周年記念ツアーの一環であると同時に、2012年3月14日にリリースされた角松氏自身初のリメイクベストアルバム「REBIRTH1~re-make best~」発売後初の公式ライブであることです。

このリメイクベストアルバムは、氏が活動を始めた初期(80年代初めころ)の作品を中心にセレクトされており、若くて音楽的表現も歌詞ももちろん技量も伴っていなかったそんな作品を、今の角松敏生が新たに息を吹き込むとこうなるということを具現化した作品になっています。

なるほど、今の角松氏が作るとこうなるのかという驚きと同時に、当時のゴージャスなサウンドがそのままよみがえる作品に加え、シンプルなのに深みが増した作品、当時は「哀しみ」をにじませていた歌詞が今は「喜び」や「祈り」にも通ずる歌詞に聴こえる作品があったりと、リメイクベストの体をなしてはいますが立派なオリジナルアルバムであると筆者は感じたのです。


角松敏生さん


さて、そのアルバムの全曲を含め演奏された曲目は次の通りです。


SET LIST-------------------------------

00.Overture
01.Do You Wanna Dance★
02.If You...
03.Tokyo Tower★
04.Lucky Lady Feel So Good
05.THIS IS MY TRUTH
06.ANKLET
07.SUMMER EMOTIONS★
08.A Widow on the Shore★
09.Wave★
-MC-
10.JUNE BRIDE
11.I'D LIKE TO BE YOUR FANTASY
-MC-
12.TAKE IT AWAY
13.Midsummer Drivin'(Inst)
14.RUSH HOUR★
15.After 5 Crash★
16.Girl in the Box★
角松敏生さん

【ENCORE】
1.ILE AIYE~WAになっておどろう~
-MC-
2.Take You To The Sky High
3.No End Summer★

【MORE ENCORE】
1.あるがままに★

★『REBIRTH1~re-make best ~』収録曲
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角松敏生さん


30周年のアニバーサリーライブは、横アリに続いて2度目でしたが、最初に書いたように今回はリメイクベストのお披露目ライブという性格も手伝い、初期・角松敏生を振り返る集大成的なライブでした。選曲もご覧の通り。

こういうライブはとても珍しく、実に貴重な時間を共有できました。今回は1曲ずつなぞるのはやめて、このライブを通してもっとも強く感じたことを書きたいと思います。


ライブは生き物。Yahoo!辞書で検索すると、

ライブ【live】
[名・形動]《生(なま)の、実況の、の意》1. ラジオ・テレビなどの録音・録画でない放送。生放送。
2.生演奏。「―の出演者」「―盤」
3.音や場所が反響すること。残響のあること。また、そのさま。「―な状態 ...
と表記されます。

「生」がライブのだいご味であることはいまさら言うまでもありませんが、今回特にそれを強く感じたのはひとえに角松氏を支えるバンド編成にあったと思います。パーソネルは次の通りです。

石川雅春さん(Drums)/中村キタローさん(Bass)
鈴木英俊さん(Guitar)/森俊之さん(Keyboards)
田中倫明さん(Percussions)/本田雅人さん(Sax)
小島恵理さん、vahoEさん(Chorus)。
角松敏生さん

人が持つ"グルーヴ"は人それぞれ異なります。メンバーのみなさんの名前を見ると森さん、田中さんはいつもメンバーですし、スペシャルで本田さんが加わることもよくあります。中村さん、鈴木さんは横アリでも演奏を聴かせてくれました。

が、石川さん、中村さん、鈴木さん、森さんの4リズムは私には初めてでしたし、コーラスのお二人も初。その方々の持つ固有のグルーヴが、私が耳馴染んだ角松サウンドとは大きく違っていました。

厳密にいえば田中さん、大儀見元さんが加わるだけでもそれは変わるし、江口信夫さんから玉田豊夢さんに代わっただけでもそれは変わります。ただ、明らかにライブ感が増したリズム隊であると私の耳は、体は訴えたのです。


角松氏は2006年、アルバム「Prayer」リリース時のインタビューでこんなふうにおっしゃっていました。

「スタジオで名うてのミュージシャンたちが一生懸命にやって作り上げたものを、次はライブで表現する。これが僕の真骨頂なんですね。いろいろなやり方があると思いますが、僕はそれが一番正しいと思っているんですよ。本物をホンモノとして見せる。レコーディングでやったものを同じレベルで観客のみなさんに見せる、これが見せ方としての基本だと思っています」と(ギターラボ:角松敏生さんインタビュー2006 Vol.2より)。

だからこそ、グルーヴの違いが際立ったのだと。そしてそれこそが音楽の、ライブのだいご味の一つであると強く感じたのです。


角松敏生さん


今までのライブに不満があるわけではありません。逆に個人的には、レコーディングされたものとほぼ等しいサウンドが体感できるすばらしいライブを提供し続けてくれる角松氏の姿勢に頭が下がる思いでしたが、「そうじゃなくてもすばらしいじゃないか!」という体験をさせてくれた角松氏とメンバーに感謝したい気持ちでいっぱいになったのです。


この日のライブのトピックスはこれ以外にもいくつもあったのですが、音楽で真剣勝負するアーティスト(ミュージシャン)角松敏生のふところの深さを再認識し、次のアニバーサリーに向けて動き出す角松氏への期待をいやがうえにもふくらませてくれました。 それは言うまでもなく、新しいレイヤーに向かう新しい『角松敏生』が見られる(聴ける)のではないか、という期待です。


【information】

TOSHIKI KADOMATSU Elastics is Back! Tour
T.Aoki Memorial of the seventh year


2012年9月8日(土)郡山 Hip Shot Japan~11月24日(土)鹿児島 CAPARVOホール
全国18か所ライブハウスツアー開催。


Elastic Special
"TOSHIKI KADOMATSU Finally meets IZUMO"
-The Roots of All-


2012年10月13日(土)開場16:30/開演17:00
出雲大社・東神苑特設ステージ
全席指定:\8,500(税込)一般発売:8月12日(日)


角松敏生 Performance 2012 in OTODAMA
Musician 鈴木英俊(gtr)山内薫(bass)森俊之(key)
2012年8月2日(木)、8月3日(金)
音霊 OTODAMA SEA STUDIO
開場17:15/開演18:00


角松敏生オフィシャルサイト(外部リンク)
ソニー・ミュージック 角松敏生(外部リンク)



●協力、写真提供:BEANS Inc.、アリオラジャパン
●文:Yahoo!オークション



読者コメント(1件のコメントがあります)

角松さんを紹介する記事って貴重なので、毎回楽しみに拝見してます。
今回は私のお気に入りドラマー石川雅春氏を久々に迎えての編成、最強の布陣でした。
完成度の高い楽曲を、レコーデイングと異なったメンバーの演奏で聴けるのは、ライブならではの楽しみであり、贅沢を感じます。曲目もあの頃の血が騒ぐ懐かしいナンバー満載、大興奮でした。
45歳、これからも夫婦で応援します。それにしても、「角松さん、カッコ良すぎー。」(妻談)

投稿者:角松フリーク | 投稿日:2012年7月11日 18:46

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