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"TOSHIKI KADOMATSU 25th Anniversary Performance"

TOSHIKI KADOMATSU 25th Anniversary Performance 裏ギターラボ(Yahoo!ブログ)に掲載されたライブレポートを、ギターラボに移植!
なかでももっともお客様からのコメントを頂戴した「角松敏生 25thアニバーサリーライブ "TOSHIKI KADOMATSU 25th Anniversary Performance"」をお届けします。
2006年6月24日、横浜アリーナで行われた記憶にも記録にも残るライブです!!

写真:角松敏生さん




TOSHIKI KADOMATSU 25th Anniversary Performance 四半世紀=6時間!

6時間。1日は24時間だから、ちょうど4分の1がそれにあたる。
25年。1世紀は100年だから、ちょうど4分の1がそれにあたる。
......なるほど! 角松氏の狙いはそこだったのか~!!(深読み^^;)

何がって、去る6月24日土曜日、横浜アリーナで開催された1度きりのコンサート、"TOSHIKI KADOMATSU 25th Anniversary Performance"の演奏時間の話である(!?)。

単独アーティストのライブで6時間って、想像つきますか?
ゲストがたくさんいたので厳密に言えば「単独」とはいえませんが、ゲスト陣の演奏中、角松氏が楽屋で休んでいたかといえば、ステージ上でMCもやり、いっしょに演奏し歌って......。
だからほぼ出ずっぱりでの6時間だったのです。驚異でしょ。角松氏だってまもなく46歳。筋トレとかそういうことは「いっさいやったことがない(本人弁)」なのだから。


解凍以降の7年間を総括

このライブは角松敏生の25周年の総括とはいえ、本人も昨年11月に行ったインタビューのなかで語っていたように、厳密に言うと解凍以降の7年間の総括といった内容だった。

ではセットリストにそってレポートしよう。


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【ACT1】
VTR(0)
0.OVERTURE
1.Realize 2.Lunafairymiena 3.SHIBUYA
<MC:メンバー紹介~ゲスト呼び込み>
4.風のあやぐ <MC:ゲスト送り出し> 5.崩壊の前日
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角松敏生さん


「VTR」では当時のプロモーションビデオやインタビュー映像が織り交ぜられており、興味深い。ステージにメンバーが登場する。VTRの画面がいきなり角松氏のアップ画像に変わる。歓声があがる。画面のなかの角松氏がフリップを見せる。「楽屋より生中継」「これからそっちへ向かいます」大歓声が起こる。楽屋からバックステージ、そしてステージへとミニドキュメンタリータッチで登場した角松氏。

ステージが明るくなる。角松氏の右隣(客席から見て左隣)には花束と大きな写真が飾られている。このコンサートのリハーサル前日、2006年6月12日に急逝した青木智仁氏のものである。角松氏の古くからのファンにとって青木氏はファミリーだ。ファンにとって青木氏のベースがないカドマツはありえない。
実は青木氏の訃報を伝えてくれた関係者の方から「横浜アリーナは青木さんのベースを使ってやるみたいです」と知らされていた。BMG JAPAN担当者からもそううかがっていた。
実際そうだった。角松氏が青木氏に送った追悼は、とてつもなくミュージシャンシップに満ち溢れたものだった。青木氏のベースがフィーチュアされると、スポットライトはその花束と青木氏の写真を浮かび上がらせる。大喝采が会場に起こる。
ファンの反応(弔い)も実に敬意に値するものだ。これが25年の重みなのだ。感動で胸が締め付けられる。

解凍後初のシングルとなった「Realize」に始まり、続けてアルバム「TIME TUNNEL(1999)」から演奏される。そしてMC。早々とメンバーが紹介される。オーディエンスの関心は一点に注がれていたといっていいだろう。「ベース。青木智仁!」角松氏のコールに再び大喝采が起こる。
鳴り止まない喝采。ほかの誰に捧げる喝采よりも熱く、長く......。
すばらしいコンサートになる予感がした。

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VTR(1)
6.Medley(part1)
ALL OF YOU~サヨナラはくちぐせ~I can't ever change love for you
~Bless Myself~You're My Only Shinin' Star
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続いてアルバム「Gentle Sex(2000)」から。過去に女性シンガーに提供した楽曲をリアレンジしたアルバムをフィーチュアしたコーナーだ。美しいバラッドが続く。

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VTR(2) 7.Medley(part2) 生足の駝鳥~愛と修羅~煩悩 Rolling Stone~週末
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アルバム「存在の証明(2000)」からの楽曲をフィーチュアしたコーナー。VTRのなかで角松氏は「このアルバムをリリースしたとき、賛否両論が起こった。心外だった」と胸中を吐露していた。賛否両論ということは否定的な意見が多く彼のもとへ届いたということだろう。

ファンはアーティストに何を望むのだろう。従来から積み上げてきたカドマツとは、ある意味一線を画したようにも受け取れるこのアルバムは、旧来のサウンドのファンには快く受け入れられなかったのかもしれない。ぼくはこれが今のカドマツなのだと。アルバムタイトルにゆるぎないものを感じた。

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VTR(3)
8.風車 9.Dawn <メンバー&ゲスト紹介> 10.八月踊りの島 11.太陽と海と月
VTR(4):w/INASA
12.IZUMO
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このコーナーはアルバム「INCANATIO(2002)」からの楽曲をフィーチュアしたものだ。アイヌ音楽、沖縄音楽、角松氏が追求した民俗音楽とカドマツポップスの融合が全編に貫かれた革新的なアルバム。ステージにはゲストが登場し、その世界観を見事に再現する。

ここで20分の休憩が入る。
ぼくの座席はステージを右前方に見るアリーナの前から2列目。けっこういい場所です。アリーナを横に半分に割ると、真ん中ちょい前くらいだろうか。横アリは初。後方席でディレイがかかるのがわかる。オオキイのだ。Yahoo!地域情報によると「アリーナ面積8000平方m、最大収容人数17,000名。国内外のビッグアーティストがライブを行う、コンサートホールの殿堂」だそうだ。17,000ですか......。
サザンが例年のようにカウントダウンライブやるところだったね、そういえば。

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【ACT2】
VTR(5)
1.愛しゃ(かなしや):下地暁 2.ナークニー・山原ティーマトゥー:松田しのぶ
3.満天の星:新良幸人 4.かなし花(角松敏生新曲) 5.開拓者:下地勇
6.君がいる 僕がいる:しゃかり 7.大地の花(うぷずぅぬばな):下地暁&下地勇
8.青い水から <MC> 9.Smile
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TOSHIKI KADOMATSU 25th Anniversary Performance


TOMOHITO AOKI FOREVER

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VTR(6)
10.ultimate viagem <MC> 11.飴色の街 12.Can't You See 13.LIVE
14.LADY IN THE NIGHT(VTR)
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ここからは「Funkacoustics(2004)」「THE PAST & THEN(2005)」あたりからセレクトされた代表曲が「一気、一気!」という勢いで押し寄せる。
「LADY IN THE NIGHT(VTR)」はFunkacousticsツアーで収録されたと思われるライブハウスでの演奏もの。角松氏、梶原順さん(ギター)、田中倫明さん(パーカッション)、そしてベースが青木智仁氏だ。VTRにも関わらず、演奏は最後まで上映される。
そして楽屋で角松氏とカメラに向かってポーズを取る青木氏。ストップモーションから青木氏の写真に画面が変わり、「TOMOHITO AOKI 1957~2006 FOEVER」の文字が浮かぶ。会場は再び割れんばかりの拍手と喝采に溢れる。青木さん、本当に愛されていたんですね。そして角松さん、実にあなたらしい青木さんへのはなむけです。

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VTR(7)
Tripod Opening 15.RAIN MAN
<MC>
16.氷の妖精 17.リカー!! 18.痴漢電車 19.How Is It? 20.My Sugar
<MC>
21.Wrist Cutter 22.Gazer 23.ハナノサクコロ 24.もう一度...and then
<MC>
25.Take You To The SKY HIGH
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TOSHIKI KADOMATSU 25th Anniversary Performance


怒涛の演奏が繰り広げられ、お約束の「SKY HIGH」で紙ヒコーキの群れが乱舞する。この紙ヒコーキのオリジナルはおれたちなんだと主張してくれ! と角松氏。どこかのアーティストがまねしてるらしい(笑)。だって楽しいもの。

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ENCORE
VTR(8)1.君のためにできること 2.Always Be With You
ENCORE2
3.No End Summer(アコースティックギター弾き語り)
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アンコールを迎えるときはすでに深夜12時をまわっていた。アンコール前にずいぶん多くの人たちが後ろ髪を引かれながら帰路に着いた。ぼくもクルマで来ていなければとっくにアウトだ。

アンコール2曲目では、ステージ上に抽選で選ばれたと思われるファンが20数名上がり、袖の左右に立たされサビをいっしょに歌った。6時間に及んだコンサートに幕が降りるかのように思われたのもつかの間。角松氏一人だけアリーナ中央にある可動式のセンターステージに連行(?)される。
アコギを持たされヘッドセットをつけられ、どうしてももう一曲やらないと終わりにさせてもらえないようだ。「長いって言われるけど、それはファンのみんなが帰らないからですよ」と語っていたことを思い出した。


TOSHIKI KADOMATSU 25th Anniversary Performance


本当のラストは、一人アコギ弾き語りで懐かしい「No End Summer」。サビのコーラスが大合唱になり、会場いっぱいに響き渡る。青木さんに届くかな。

この日の角松氏のパフォーマンスは完璧だったように思える。なにより歌がすばしかった。シンガー=角松敏生を色濃くオーディエンスに伝えたことだろう。手抜きなし、最後の最後まで全身全霊を込めて務めたステージに心から感謝と敬意を表したい。

25周年が終わりを告げ、角松敏生の26年目が始まった。




角松敏生オフィシャルサイトへ(外部リンク)
●協力、写真提供:BMG JAPAN(現:アリオラジャパン)
協力:BEANS Inc.
●文:Yahoo!オークション



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