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平沼有梨さんインタビュー Vol.1

平沼有梨さん 11月2日にニューアルバム「まだ見ぬ映画のための音楽」をリリースしたキーボード奏者・平沼有梨さん。「愛・地球博」の音楽制作やCMなどで、その才能を遺憾なく発揮する平沼さん。その美しさとは裏腹(?)なオモシロキャラが登場しますよ。それではVol.1、お楽しみください!



平沼有梨さん



南部さんはお会いしたことないけど、大先輩です

■はじめまして。今日はどうぞよろしくお願いいたします。まず平沼さんがプレーされる楽器は鍵盤楽器全般ですか?

そうですね。ピアノオルガンが多いですが、シンセ(サイザー)も弾きます。でもバンドで活動しているのではないんです。バイオリンの方とか、パーカッションの方といっしょの場合には、鍵盤でベースパートをカバーしたりしなくてはいけないので、ピアノ、電子オルガンが多くなりますね。

■なるほど。以前この特集にインタビューで登場してくださった南部昌江さんも、エレクトーン奏者だった方でしたよ。

わたしはお会いしたことがないんですが、南部さんという方のお話は以前から聞いていたんです。だから大先輩になるんですが、インタビューを読んで、「あ、そうそう」って共感するところが多かったですよ(笑)。

■ペダル踏むときは、やはりヒールはダメですか?

ダメってことはないですけど、踏めないですよね。ヒールでがんばってらっしゃる方もいますけどね。

■足は速いほうですか?

え? 走るのですか?

■いえいえ(笑)。南部さん、「わたしペダル踏む足のほうが、手より速いわよ」っておっしゃっていたものですから。

あ、それはないですね(笑)。負けです。まあ、でもいけますよ、かなり(笑)。




4歳のときお友だちと遊びたくてオルガンを

■平沼さんが、生まれて初めて音楽を意識して聴いたのは、おいくつのときですか?

4歳です。

■そのとき聴いた音楽は覚えていらっしゃいますか?

マンガの曲だったと思うんです、たしか。忘れちゃった(笑)。でも習い始めたきっかけは覚えていますよ。お向かいの仲のよかった女の子が「オルガン教室に行く」って言ったので、「じゃあ、わたしもー」って。すっごく不純な動機ですけど(笑)。遊びたいからいっしょに行くって感じで。
行ったら「あ、楽しいかも」って思うようになったんですね。そのころから耳で聴いて、それを弾くのがすごく好きだったんですよ。楽譜見て弾くのは嫌いでしたけど。耳コピとか、勝手に作って弾いて。多分怪しい和音だったと思うんですけどね(笑)。




インタビューに応じる平沼有梨さん 探究心旺盛(おうせい)

■もうその時点で、作るのが好きだったんですか?

好きでしたねー。音楽と関係ないんですが、おままごとでお団子とか作るじゃないですか。そのお団子もそこらへんにある砂じゃ嫌なんですよ。擦ったら細かい砂になる石を探して、それを自分で砕いて、水を混ぜてこねて......。とにかく一番細かな粒子になった状態で、お団子にしていた子どもだったんです(笑)。

(一同笑)

しかも、それを何で磨いたかわからないんですけど、ピカピカにしていたんですよ。母に「どうしたの? これ」って言われたことを覚えていますよ(笑)。

■どうやったらそうなるってこと、どこで知ったんですか?

さあ、どこでしょう? わかんないです。自分であみだした......のかな。


画像:インタビューに応じる平沼有梨さん

(一同爆笑)

「こうやったらこうなるに違いない」、みたいな。それはお団子の話ですけど、いろんなものを作ったりするのが好きで、図工の時間が大好きだったし。絵を描くのが好きだったので、画家になりたいな、と思ったこともあるんです。
コンテってありますよね。クロッキーでスケッチブックで毎日描くんです。母が育てた菊の花も、花びら1枚ずつ、葉脈まで全部描いていたんです(笑)。今やれって言われても嫌ですけどね(笑)。




平沼有梨さん 見た目と違う

■細かいところまで、とことんやらなきゃ気がすまないタイプなんですね。

そうですね。やっちゃうタイプです。同じ穴をグルグル掘るタイプですね(笑)。

■血液型A型ですか?

え? なんでですか?

■ずっと取材をしてきて、とことん追求するミュージシャンにはA型の人が多いってわかったんですよ。最近お会いしたカシオペアのみなさんは、全員A型だし......。

ええ? そうなんですか? わたしのまわりにはA型いませんよ。いればすぐわかっちゃう。空気感とかでわかりますよ。わたしのまわりには少ないですよ。

■そうでしたか。失礼しました。

(一同笑)

血液型も間違われますが、しゃべったら見た目と違う、とも言われますねー。

■あ、それはわかります。

(一同笑)

■ちっちゃいころから音楽がおうちに流れていたような環境だったんですか?

母は美空ひばり、父は石原裕次郎しか歌わないような家庭でしたから、今やっている音楽に進むような環境でなかったことは確かですね。オルガン教室も、そのお友だちはさっさとやめちゃったんですが、高校で再会したときに、「まだやってるの??」って言われ、「やってるよ」って。親も「おたまじゃくしもういい加減にしたら? そんなの見ていて楽しいの?」って言われてばかりでしたね。




山猿

■ピアノとか鍵盤楽器ができるということで、学生時代は何かと重宝されたんじゃありませんか?

そうですねー。バンドから重宝がられましたね。いろんなバンドのお手伝いをしたり、違う学校に遠征して(笑)、お手伝いしたりしていましたね。ハウンドドッグとか弾いていましたよ。

■へえー。

T-SQUARE(ザ・スクェア)とかカシオペアも弾いていました。でもあの辺のキーボードは難しいんですよ。高校生はなかなか弾けないみたいです。あとジャズドラムをたたく男の子がいて、「いっしょにセッションしよう」とか。音楽の時間に、セッションしたりとか。
でもまじめな学生ではなかったですね。共学で公立で、私服の学校だったんですけど、授業をときどき抜け出したりして、学校の近所のカフェでお友だちとしゃべってたり......。サボっていましたね(笑)。

■ホームページに「山猿」って書いてありましたが......。

そうなんですよ(笑)。小学校のとき、男の子従えて歩いているような子だったので。クラスで一番腕相撲強かったし、走るのも一番速かったりってこともあったし。

■ええー?

(一同笑)

小学校までですけど。京都の北区の一番端っこで、裏が山だったんです。セミの脱皮を観察したのは今でもはっきり覚えていますよ。あれは感動した! じーっと見ていたんです。感動しますよ。あまりにスローモーションなので、「今脱皮しました!」っていう感じではないんですけど。きれいな水色の透明な体が出てきたときには、「うわー、すごすぎるー」(と言いながら、泣くポーズをする平沼さん)って。

■そのエピソードをホームページで読んだときに、この人はきっとひとつのことにグーっと入り込むたちなんだろうなって思ったんですよ。探究心が旺盛というか......。

とってもよく言ってくださってうれしいです(笑)。でもとっても変わってるって、よく言われていましたね。

■やはり見た目と違いますよね。

(一同笑)




平沼有梨さん 鼻息はすごい

■さて、音楽の話にもどりますね(笑)。いちばん影響を受けた音楽家って誰ですか?

それよく聞かれるんですけど、みなさんよくきちんと答えられるな、偉いなって思うんですよね。わたしはパッと答えられないですね......。ジャンルもどれが好きって言えないんです。多ジャンルに渡っているし。
多分好きなテイストってあると思うんですよ。だからジャンルとか関係ないんです。楽器にもこだわらないし。自分のアンテナに引っかかったものが好き。そういう感じですね。うまく言葉にできないんですが、共通項があるんです。なので、いっぱいあるから言えないですね。それは音楽に限らず、すべてに渡ってって感じかな。

榊原大さんに伺ったときも、同じようなお答えでしたね。

あ、わたし榊原さん好きです。

■強いて言うならだれですか? って聞いたら、キース・ジャレットと......。あ、度忘れした。えっとー......。バッハを弾く人で......。

グレン・グールド

■そうです! グールド。

(一同笑)

ピアニストの方らしいですね。わたしも好きですよ。キース・ジャレットは何度かコンサートも行きましたし、わたしもうなって弾いてみようかなって。

(一同笑)

■あれは生ではどうなのかわかりませんが、録音されたもの(CD、レコード)を聴くとあんまり気持ちのいいものではないですよね?

友だちにCDを聴かせたら、「これ、なんか心霊の声入ってるよ」って。

(一同爆笑)

「違うよ、これは。ライブ録音で、この人の声なの」、「え? 何て言ってるの?」、「う?ん、だから、フィーリングよ」ってうまく言えなかったですけど......。

(一同笑)

■平沼さんは声は出さない?

出さないですけど、鼻息はすごい。

(一同笑)

鼻息はすごいですよ。誰にも負けない。

■(笑)。きっとここNGでカットですね。

(一同笑)

---血液型はみなさんのご想像にお任せしますね。色白でおしとやかな見た目とは裏腹な、平沼さん。次回はもっとちゃんと音楽のお話を伺いますよ。どうぞお楽しみに!



「平沼有梨 / まだ見ぬ映画のための音楽」ジャケット画像 【CDリリース情報】
「まだ見ぬ映画のための音楽」
11月2日、アトス・インターナショナル/ドリー・ミュージックより発売

【収録曲】
01.Encircle?悠久の華?
(2005愛知万博パビリオン「ウォーター・ラボ」挿入曲)
02.Recollection
03.Little Wings
04.月をスプーンですくったら
05.赤とんぼ
06.魔法の雨
07.大事なのはつよく想うこと
(Vocal&Lyric by KOKIA)
08.Spiritual Life
09.そら
10.Keep it Real




●撮影・文:Yahoo!オークション ●協力:アトス・インターナショナル
平沼有梨さんオフィシャルサイト(外部リンク)

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