ギターラボ トップ > Synchronized DNA > Synchronized DNA インタビュー Vol.3

Synchronized DNA インタビュー Vol.3

synchronized dna(左:神保彰さん、右:則竹裕之さん) 9月30日にライブDVD「Synchronized Paradise」をリリースする日本を代表するドラマー、神保彰さんと則竹裕之さんのユニット"Synchronized DNA"!
インタビュー第3弾です! どうぞお楽しみください。



リハーサルスタジオでのsynchronized dna(左:神保彰さん、右に腰掛けているのが:則竹裕之さん)



じんぼんぼ 画像上:リハーサルスタジオでのSynchronized DNA(左:神保彰さん、右に腰掛けているのが:則竹裕之さん)

■お二人でSynchronized DNA、というユニットを始められたのは去年ですか?

神保彰さん(以下「神」):えー、2003年の暮れに「やろう」という話になって、最初に人前で演奏をしたのは2004年のはじめです。

■どういうきっかけで二人は出会われたのですか?

神:えっと。最初にあったのは則竹くんが高校3年、17歳のときです。

■そんなに前だったんですか?

神:ええ。当時カシオペアのバンドセミナーというのが、河口湖であったんですね。で、則竹君がそこに参加してくれて。
ドラマーのコースで、ぼくがレクチャーするというのがあったんですが、圧倒的にうまかったんですよ。彼は今でも童顔ですけど、当時は今に輪をかけて童顔だったので(笑)、そのルックスと、そこから出てくる音にすごくギャップがあったので、ものすごく強く印象に残ったんですね。
「じゃあまた、今度どこかで会いましょう」と、そのときは別れて。それから何年か後に、ドラムマガジン(雑誌)をパラッと開いたら、「今度ザ・スクェアに新しいドラマーが加入しました。則竹裕之」。
そのときはすぐに河口湖と結びつかなかったのですが、すぐに「あ、この人きっとどこかで会ったことあるな」って思ったんですね。それでそのあと実際に会って、「あのときの河口湖の少年が、則竹君だったんだね」ということだったんです。

画像下:Synchronized DNAオフィシャル画像



synchronized dna(左:神保彰さん、右:則竹裕之さん)



のりんぼ きちんとコール&レスポンスができた

■その当時神保さんから見ても、すごくうまかったんですね。

神:うまかったですよー。すごく音楽的な感じが印象に残りましたね。そのとき、4ヴァースのソロの交換をしよう、というコーナーがあったんだよね。

則竹裕之さん(以下「則」):はい。

神:ぼくが何かたたいたら、それに生徒さんが返して、という感じで。生徒さんがどんどん入れ変わっていくというスタイルだったんですね。
みんなすごく緊張しちゃって、ガチガチになっているので、音楽的な会話にならないんですね。でも、則竹君だけはきちんとしたコール&レスポンスになっていたんですよ。「ああ、このひとはすごいな」、と彼が17歳のときに思いました。

■実際お二人はおいくつ違うんですか?

神:えっと、6つ?

則:そうですね、ぼくが(昭和)39年ですから。

神:39年。ぼくは34年ですから、学年では5つ......。まあ、たいした差はないですね(笑)。

マネージャーKさん:同年代ということでお願いします。

神:同年代ということで、ひとつお願いします。

(一同爆笑)



リハーサルスタジオでのsynchronized dna(左:神保彰さん、右に腰掛けているのが:則竹裕之さん) ■なるほど。則竹さんにしてみれば、ものすごくあこがれていた神保さんに「見てもらいたい」、という一心で行かれたわけなんですね?

則:見てもらいたいというよりは、会いたいと(笑)。そういう感じで。2泊3日だったんですけど。よーく覚えていますね。

神:で、最後にカシオペアのミニライブがあって、司会者が「誰かいっしょに演奏したい人?」って言ったんですね。そしたら則竹君が手を挙げて、「ASAYAKE」をやったんですよ。当時の野呂(一生)さん、向谷(実)さん、櫻井(哲夫)君に、則竹君が入って。
その演奏がすばらしかったんですね。

則:(消え入りそうな声で)いやいやいやいや。

神:で、野呂さんが「ん。きみ、なかなかやるね」って。

(一同爆笑)

神:何人かやったんですけど、たいていは舞い上がっちゃって演奏にならないんですよ。

■演奏の力もあったけど、度胸もあったんですね。

則:いいえ。今でもぼくは度胸ないですけど。

神:いや、でもね。そのときすごく楽しそうに、ニコニコとたたいているのが印象に残ってるんだけど。

則:そうですね。やっぱり幸せは顔に出るんです(笑)。
でもね、本当によく覚えているんですが、神保さんのセットに座らせていただいたんですけど、それがもう特別なことですから。で、神保さんのドラムがいい音なんです。うちのドラムとちがって。もうそれだけで幸せですよね。

(一同笑)

■則竹さん、当然カシオペアのコピーはしていたわけですよね?

則:はい。ぼくの高校2、3年生の記憶といえば、受験勉強をしていたか、神保さんのコピーをしていたか。そのどちらかしかなかった、といっても過言ではないですね(笑)。

(一同笑)

■このお話は、ファンの間では有名なお話なんですか?

則:そうですね。でもこんな具体的なシチュエーションまでお話したのは、今回が初めてですね。



リハーサルスタジオでのsynchronized dna(左:神保彰さん、右に腰掛けているのが:則竹裕之さん)



のりんぼ お互いが発奮材料に

神:それから、則竹君がスクェアに入った後なんですが、毎年夏になるといろんなジャズフェスティバルがありますよね。そこでいわゆる「対バン」として顔を合わせていたんです。
ぼくはいつも則竹君の演奏を聴いて、すごくカッコいいなあと思うんですよね。「ぼくもこういうふうに、たたけたらいいのにな」、っていう風にたたくんですよ。
それが毎夏、顔をあわせるたびに進化していくんですね。それがすごく刺激にもなったし。「ぼくももっとがんばらなくちゃな」、という発奮材料にもなるわけですよね。

則:(ここでずっと恐縮した顔で照れまくっていた則竹さんが、)とんでもないです(笑)。その10倍くらいのスピードで、神保さんはさらに進化していますから。

神:いやいやいや。そんなことはないです。

(一同爆笑)

則:ぼくはいつも、神保さんの出番のときは袖で見ているんですが。

Kさん:こうやって(と、両手の指をからませてあごの下に持ってくるしぐさをする)。

則:(同じしぐさをして)あまりこうやるとカメラに写ちゃうから(笑)。
「もう、絶対これはマネでない」とあるとき思いまして、どんどん手の届かない人になっていかれて......。ぼくはこういう形でユニットが立ち上がるなんて、想像もしていなかったんです。
本当によくコピーをしていたので、神保さんの音楽のとらえ方とか、フレーズだけじゃなく。多くのことを自分の成長期に授かっていたんですね。
神保さんがどんどん進化していかれるので、自分はもう違うアプローチをしないと、神保さんの前では演奏できなくなるわけですね(笑)。

神:則竹君はね、自分に対してすごく厳しい人なんですよ。「今日はよかったねー」って言うと、「いやー、今日はもう全然ダメでした」って言うんですね。
でも、客観的にみればすごくいい演奏をしているんですよ。自分に対して「これ以上じゃなきゃいけない」、というハードルが、すごく高いんです。ぼくはもう止まらないで最後までいけたらいい、という。基準がすごく低いものですから(笑)。

則:レベルが違いすぎて。



じんぼんぼ DNAレベルでシンクロしている

神:毎年そうやって会ってはいたんですが、たまにどさくさのセッションみたいなことはあっても、きちんとリハーサルを何日かやって、いっしょに演奏する機会というのが本当になかったんです。
で、2003年の秋にザ・スクェアが期間限定で再結成されて、カシオペアとの「VS(ヴァーサス)」というツアーがあったんですね。そのときに初めてリハーサルを3日間くらいやったのかな?

則:はい。

神:それで、ツアーを東名阪とやって。あまりのコンビネーションのよさに驚いたんですよ。ぼくらも驚いたんですが、まわりのメンバーがもっと驚いて。音をトラックダウンするときに、パンを振らないと、完全にドラムが1台しか聞こえない、ということがあったんですよ。

■へえー......。

神:「おまえら、これはちょっと異常だ」って言われて(笑)。特に伊東たけしさんに「おまえたち、絶対何かやるべきだよ」って言われたんだよね。

則:そうですね。

神:そう言われてぼくも、「うん。これは確かに何かやるべきだ」って思ったんですね。
で、その年の暮れにメールのやり取りをして『Synchronized DNA』というユニット名はすぐにポロっと出てきたんですよ。「DNAレベルでシンクロしてる」というところから始まったユニットなので。
2004年にヤマハのドラムイベントでデビューして、それ以降は非常にいい形できているんです。やっぱりドラムの世界が中心ですが、少しづつ一般音楽リスナーの方が聴いても、とっても楽しい音楽をクリエイトできているのではないか、という気がすごくするので。これからもどんどん広めていきたい、と思っています。



---お二人の出会いがそんなに前だったなんて......。これも運命なんですね。さあ、いよいよ次回は最終回です。どうぞお楽しみに!



ライブdvd「synchronized paradise」ジャケット 【ライブDVD「Synchronized Paradise」】
Synchronized DNA LIVE TOUR 2005? (株)ビーエスフジより発売
¥4,700 (税込)




●撮影・文/Yahoo!オークション ●絵/あきらぢんぼ画伯
●協力:株式会社キューアンドカンパニー ●ガルバスタジオ ●カシオペアインターナショナル

登場アーティスト

キーワードで検索!

キーワード : カテゴリ指定 :    
検索オプション