『シェイクスピアの心象研究　増補改訂版』A STUDY OF SHAKESPEARE’S　IMAGERY　大山敏子著　篠崎書林

内容 シェイクスピアの劇において、筋の運び方の面白さ、性格描写の巧みさは勿論非常に大切なことである。しかし、それと同時に、シェイクスピアのことば、そのイメージが劇の筋や、性格描写と深い関係を持ちながら、シェイクスピアの劇詩の美しさを作り上げている。 エリザベス期の舞台は簡単であった。その上で演じられたシェイクスピアの劇が当時の観客の心をよく捉え得た大きな理由の一つは、驚くべき豊かなことば、イメージによって主題が展開され、性格が描かれた...